動画をもっと見る

 昨年11月に東山動植物園(名古屋市千種区)で誕生した、コアラの赤ちゃんが順調に育っている。同園飼育第一係長の今西さんによると、生後7か月ほどがたち、母親の袋の中から出てくる時間も増えてきているという。「1歳ごろまでにかけては、あどけない様子が見られる時期」のため、ちょうど夏休みには、かわいい姿が見られそうだ。

夜間には袋から出て2~3時間ほど活動

[写真]最近になって袋から出てきたコアラの赤ちゃん=東山動植物園

 赤ちゃんの母親は、同園の「コアラ来園30周年」を 記念して、昨年10月にオーストラリアのタロンガ動物園から寄贈されたティリー。父親のアーチャーが今年4月に死んだため、この赤ちゃんは忘れ形見となった。

 これまで母親の袋の中で成長してきた赤ちゃん。その大きさは6月19日現在で、体長20センチ、体重600グラム(いずれも推定)だという。

 「昼間は母親の袋の中で寝ていることがほとんどですが、夜間には袋から出て2~3時間ほど活動しています。母親の背中に乗ったり、ユーカリを口に入れて、むしゃむしゃしたりする様子も見られます」と今西さん。日中はティリーが赤ちゃんをしっかりとガードしているが、最近は観覧通路からでも、お腹から顔を出す赤ちゃんを見られることが多くなってきた。

7月中旬頃からは母親に背負われた様子見られそう

[写真]母親のティリーにとっては、第2子となる赤ちゃん。ティリーの背中にしがみつき、眠そうな様子=東山動植物園で

 生後7~8か月くらいで袋から出てくるという赤ちゃん。ティリーの赤ちゃんも順調に成長していると言えそうだ。これからユーカリを食べるようになると体重の増加が著しくなり、おなかがふっくらとするなど体つきにも変化が見られるという。

 飼育下では生後1年くらいで親から離して独立させることが多く、2~3歳頃には見た目も大人とほぼ同様になってくるとか。今西さんは「7月中旬頃からは、母親に背負われた様子も見られるようになると思います。そこから1か月半くらいがもっともかわいらしい時期ですので、ぜひコアラの親子を見に来て下さい」と話している。
 夏休みには家族で東山動植物園を訪れて、かわいいコアラをじっくり観察してみては。