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 黄葉が愛知県内で一番早く始まる豊根村の茶臼山高原で、初めての夜間黄葉ライトアップが、25日までの期間限定で行われている。赤や黄色に色づいた木々が、池の水面に映る幻想的な景色を一目見ようと、多くの見物客が訪れている。ライトアップ時間は午後5時~同8時。黄葉の見頃は10月下旬ごろまで。

1周約650メートルの池周辺に発電機

[写真]照明に照らし出された赤や黄色に色づいた木々。池の水面にも映り込む(21日撮影、愛知県の茶臼山高原で)

 同高原一帯の管理運営などを手がける茶臼山高原協会によるとライトアップは、昨年の黄葉がきれいと好評だったことから、黄葉を観光資源として活用しようと、試験的な夜間ライトアップを初めて企画した。同村がすすめる観光推進事業の一環としても位置づけ、17日から9日間の日程で行うことにした。

 見物ポイントは、同所の矢筈(やはず)池周辺。1周約650メートルの同池周辺に発電機が設置され、約300個の電球を点灯させて、橋や歩道を明るく照らす。

 同高原は、標高1300メートル前後あることから、県内では一番早くカエデなどの木々が最初に色付き始め、山々を赤や黄に染める。

例年よりも1週間ほど色づくのが早かった

【写真2】黄色や燃えるように赤く色づいた木もある(21日撮影、愛知県の茶臼山高原で)

 今年は、今月初旬ごろから朝の気温が4度程度と急激に冷え込んだ影響で、例年よりも1週間ほど色づくのが早かったという。例年は11月上旬まで黄葉を楽しめるが、今季は10月いっぱいで見納めとなりそう。

 家族で岡崎市から訪れた主婦(32)は「池が鏡のように黄葉が映り込んできれい」と、スマートフォンのカメラのシャッターを、盛んに切っていた。

 同協会の伊藤真奈美さんは、初の夜間ライトアップについて「いい効果が出ている」と喜ぶ。駐車場に隣接するレストランや売店の利用者が増えているという。

 同高原では、ライトアップに合わせて、近隣施設の営業時間を拡大している。伊藤さんによると、日中に紅葉見物に訪れた人たちが、案内看板などで夜間ライトアップ実施を知ると「せっかく来たから夜も見よう」と、暗くなるまで待つ人がいるという。その人たちが、待ち時間にレストランや売店を利用している。「日中だけとか、夜間だけという来場者を想定していたので、長く滞在される来場者の存在は意外でした」と話した。

 同協会では、来年以降の夜間ライトアップ実施は未定としているが、今回の試験実施の結果から、来年以降の継続や、ライトアップ期間を長くすることなども踏まえて検討していく方針。
(斉藤理/MOTIVA)

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