決められたコースで雑巾(ぞうきん)がけを行い、そのタイムを競うレース「世界雑巾2016」がこのほど、愛知県豊橋市の同市くすのき特別支援学校の廊下で初めて行われた。年代や個人・団体別の計6部門に地元住民ら272人が出場。”世界王者”を目指して学校の廊下を駆け抜けた。会場には約2000人が訪れ、選手らに声援を送った。

【拡大写真と動画】雑巾がけ世界戦は大盛り上がり

体力向上、床磨きで施設に愛着がわくこともねらい

[写真]雑巾がけで廊下を駆け抜ける小学生(愛知県豊橋市で)

 大会は、同市の市制110周年を前にした記念イベントで、同市職員の有志などでつくる世界雑巾実行委員会が主催した。豊橋市やその周辺には自動車関連の企業があり、そこで働くブラジル人が同市に多く住んでいる。今回の大会にはブラジル人からも多数参加応募があり、多国籍の参加者が出場するレースになることから、世界戦と位置づけた。

 種目を雑巾がけにした理由は、過去の地元住民交流イベントで行った雑巾がけレースが、好評だったため。雑巾がけをする機会があまりない子どももいることから、体力向上や、床を磨くことで施設に愛着がわいて、大切にする気持ちを持ってもらう狙いもある。

 レースは、小学生低学年(1~3年生)と同高学年(4~6年生)、中学生以上の一般男子と同女子、2人で1枚の特大雑巾を使うペア、4人でリレーする団体の計6部門を実施。小学生や一般部門は、1階廊下を使った50メートル直線コースでタイムを計測。勢い余って転倒する参加者や、8秒台を記録した男性などがレースを盛り上げた。ペアは25メートル直線コースで行い、友人同士や親子たちが息の合った快走を見せた。

「家で練習した」「優勝を目標にしていた」

[写真]レース後に報道陣の質問に答える新柴さん(椅子中央)ら=愛知県豊橋市で

 団体戦は、回廊式の2階廊下で開催。周回約180メートルを4人で雑巾をつないだ。世界戦と位置づけるため、競技方法を詳細に規定。レース用雑巾は縦18センチ横30センチ、ペア用は縦33センチ横95センチで、乾いた状態で使用▽競技中は雑巾に両手をつける▽けが防止のため膝サポーターを着用▽フィニッシュは、フィニッシュラインの手前側の端に雑巾の先端がついた時にする―などを公式ルールとして運営した。

 初回大会のため、各部門優勝者が”世界王者”であり、”世界記録保持者”になる。小学生低学年の部で13秒55をマークし”世界王者”になった新柴小晴さん(9)は「家で練習した。優勝を目標にしていたので、うれしい」と喜んだ。

 実行委によると、次回大会の開催や、国際大会として関係機関に打診することなどは未定という。今大会記録は、公式記録として扱い、公開する。

 そのほかの部門の”世界記録”は次の通り(実行委公開データ)。
 【50メートル】小学生高学年=鬮目奈央11秒09▽一般男子=玉腰活未8秒36▽同女子=山崎日奈子12秒35
 【25メートル】ペア=玉腰活未・鬼頭和矢5秒06
 【周回180メートル】団体=BE AMBITIOUS(矢澤優輔・松浦秀樹・菊池亮太・竹内弘倫)41秒89
(斉藤理/MOTIVA)