家庭用テレビで4台のカメラ画像を確認できるシステム(名古屋市中区で)

 パソコン周辺機器の大手メーカー・バッファロー(本社=名古屋市中区)が、新規事業として防犯カメラ事業を立ち上げた。ウェブカメラやハードディスク技術など、同社が持つノウハウを活用して、小規模店舗・オフィス向けシステムのパッケージを開発した。

 事業の背景には、本社所在地にある商店街・大須商店街に対し手軽な防犯システムを提案したいという思いや、「防犯カメラを設置してほしい」という取引業者の要望の声があった。

他社の半額以下・導入の手軽さをウリに

パッケージ販売が始まったレコーダーと防犯カメラのシステム(名古屋市中区で)

 システムは、操作や管理、記録の機能を持つレコーダーと、4台の動画カメラを、給電仕様のLANケーブルで接続する。レコーダーと家庭用テレビをつなげば、動画確認や操作などができる。主な機器設定はマウス操作で可能にするなど、操作や導入の手軽さがウリ。動画は最大40日間分を保存でき、カメラの屋外設置も可能。価格は23万5000円(税別)と、他社の同等製品の半額以下にした。

防犯カメラ導入 中小事業者にとって壁が多い現状

マウス操作で調整できるシステム設定画面(名古屋市中区で)

 同社は、ネットワーク接続ハードディスク(NAS)として、防犯カメラ録画用モデルを生産してきた。そのモデル使用の防犯カメラシステムは、カメラの組み合わせやネットワーク構築、電源の取り回し、設定や保守などに専門知識が必要で、導入の際は、防犯装置販売を手がける専門業者に任せる必要があった。

 バッファローの取引先には、コピーやプリンターなどの複合機や事務用品を扱う事業者も多い。近年、その会社のスタッフが保守先の中小企業や店舗などから「防犯カメラを設置したい」という要望を聞くようになったという。しかし専門分野ではないため、「相談に応じられない」という声があがっていた。

 また同社は、大須商店街に本社を構えている。年間1200万人が訪れる街の各商店に、手軽な防犯システムの提案ができるようにしたいと考え、レコーダーやカメラ、付属品などを1つのパッケージにして販売することにした。

 開発には、同商店街の衣料品店など数店舗にモニター協力してもらい、使用感などをリサーチ。高齢の店主もいたことから、記録データや設定はマウスのクリックでできるようにするなど、簡単操作の仕様にした。専門知識がなくても購入者が自ら設置できる簡単設計にも取り組み、事業検討開始の昨春から約1年半で販売開始にこぎ着けた。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします