Cool-X

 いつの世にも女性ファンを惹きつけてきた“イケメン”ボーイズグループだが、名古屋で最近注目を集めているグループがある。ルックスばかりではなく、アーティストとしての中身を重視し、本格派のダンス&ヴォーカルグループとして活躍している平均年齢22歳とフレッシュな「Cool-X」(クールエックス)だ。

 さまざまなグループが誕生し、独自のボーイズグループ文化が根付いてきているといわれる名古屋で、クオリティーの高いアーティスト性とアイドル性がハイブリッドされたところが人気の原動力となっているようだ。結成1周年を迎えた同グループをクローズアップしてみたい。

アイドル性とクリエイティブ性 ハイブリッドな魅力のCool-X

Cool-Xの大須夏まつりでのステージ

 今月4日、1周年を機に大須夏まつりとワンマンライブで新メンバーの加入が発表され、従来からの馬場涼真、萩凌介、前田純基の3人に、新たなパフォーマーとして濱中元嗣、山内大輝の2名が加わり5人体制となって初となるライブパフォーマンスが披露された。

 昨今のヒットチャートの常連が手がけるクオリティーの高い楽曲や、海外の最先端の音楽性をいち早く取り入れたダンスサウンドを展開するなど、尖ったクリエイティブ性とは真逆に、ライブ後には特典会なども行い、アイドル的な一面も兼ね備えているという。

ライブハウス「X-HALL-ZEN」にて

 「名古屋(東海地区)のミュージック・シーンは、2000年代前までは東京の中継地点といった意味合いが強く、名古屋発のアーティストも東京を拠点にしての活動が多かったんです。それが2000年代初頭から中盤にかけて、ヒップホップシーンにおいて、クロスオーバー発のSEAMO、nobodyknows+、HOME MADE家族が全国的ヒットを飛ばし、SEAMOとnobodyknows+は紅白歌合戦にも出場しました。ストリート発ではTOKONA-Xや"E"qual、彼らを輩出した伝説的グループであるM.O.S.A.D.が当時の若者達のストリート・シーンに一大ムーブメントを起こしたんです。そして2000年代後半から現在にかけては、日本のヒップホップシーンの頂点に立つといわれるAK-69が登場し、数々の伝説を刻んでいます」と説明するのは、音楽プロデューサーの40代男性だ。

 「彼らは東京=全国を翻し、名古屋発で名古屋にいながらにして日本中に強烈な個性とメッセージ性に富んだ楽曲を発信し、評価を受けたパイオニアといえるのでは、と思います。そのあたりから名古屋発の確固たる音楽シーンが生まれ始めたのではないでしょうか」と、前出の40代プロデューサーは続ける。

 確かにバンドシーンでは「SPYAIR」や「04 Limited Sazabys」が現在、東京拠点にはなっているものの、名古屋発を自負し文字通り名古屋から全国的な人気を博している。