裸電球の灯る小さな「酒場」で酒を飲む漁村の若者

 ナイジェリア南部のデルタ地域。ギニア湾に面するある漁村に一泊することになった。公共の電気も水道も通っていないこの村では、夜になると発電機をもつ余裕のある家庭や店だけに光が灯る。若者のひとりに誘われて、酒場に繰り出した。

 酒場といっても、裸電球の灯る小さな小屋に、2、3のベンチがおいてあるだけ。どんな村でも酒場と言えばそれなりに盛り上がっているのだが、なぜだかここは閑散としていた。
 「みな今晩から漁にでるのさ」
なるほど、ここの漁師達はなかなかまじめなのだなと、若者の言葉に僕は妙に納得してしまった。

フォト・ジャーナル - 高橋邦典 第3回

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