イラクやアフガンに送られた兵士のためにきょうも星条旗のスカーフを被る

 シカゴ郊外の町ウィートンに、66歳のロザリーさんを訪れた。
「なんとか生きてるよ」
彼女はぶっきらぼうにつぶやいた。収入は政府から支給される年金の623ドル(約6万円)だけ。家賃を払えばすっからかんだが、買い物は一切せず、食料は低所得者支援センターでボランティアをしながら調達してくる。

 若いとき空軍にはいりたかったが試験に落ちて、それから子守り、看護師、銀行の店員、ファストフード屋、薬屋のレジ打ちと、なんでもやってきた。
「いったい政府はどうなってるんだろうねえ。金持ちばかりがいい目にあって」
政府は嫌いだが、愛国心は人一倍だ。毎日被る星条旗のスカーフはすっかり彼女のトレードマークになった。
「イラクやアフガニスタンに送られた兵士たちのためさ」

フォト・ジャーナル - 高橋邦典 第3回

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