ハンマーで壁を壊し、人が通れる大きさの小さな穴を作る自由シリア軍。狙撃手の銃弾を避ける為にこうして一軒一軒壁を崩して少しずつ前線に進む。

 政府軍から寝返った兵士を含め多くの反政府軍兵士は、アサドの自国民に対する非人道的な行いにはもう耐えられないと言う。過去40年以上にも渡る親子二代での独裁政権で溜まりに溜まった鬱憤もある。

 しかし戦いが激しくなるにつれ、同じイスラム教徒の異なる宗派間での憎しみまでもが首を持ち上げた。「かつてはキリスト教徒、スンニ派、アラウィー派、シーア派、皆仲良くしていたんだ。一番の友達はアラウィー派だったよ」と兵士の一人が寂しそうに言った。

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