若い兵士の顔には、戦闘の前に不安と緊張が走った。

 「ヒュンッ」と何か重たい金属が空気を切り裂く音が聞こえた次の瞬間、ドーンという低い爆発音とともに衝撃が伝わり、体が思わず低い姿勢を取る。それまで笑顔すら見せていた兵士達が遮蔽物に隠れながら、すぐ目と鼻の先の政府軍に向かってライフルを闇雲に連射する。

 作戦が行われる直前、「死ぬのは恐くないさ、何を恐れているんだ?」と血気盛んにライフルを振り上げていた兵士達の顔にもう笑顔は無く、不安と緊張と興奮だけが浮かんでいた。

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