160人以上のニート全員が取締役に就任する「NEET株式会社」が正式発足したことを受け、10日、都内で設立記者会見が行われた。会社概要や具体的な商品・サービス案などが紹介され、ニート取締役たちが設立までの苦労や意気込みについて語った。

166人が取締役に

[写真]ニートが中心の株式会社を設立、取締役に就任したニートたち=10日午後4時半ごろ、都内

 NEET株式会社では、北は北海道、南は沖縄までの全国160人以上のニートたち全員が取締役に就任する。平均年齢は27.9歳で男性が9割弱を占める。6月に説明会が開かれてから、5か月にわたり会社設立に向けた議論が重ねられ、11月21日に正式に会社が設立された。11月21日は「いいニート」の日だからだという。

 代表取締役会長は、ニートたちに序列を付けないために便宜上、ニートたちの相談役として今回の企画を進めてきた人材組織コンサルタントの若新雄純(わかしん・ゆうじゅん)さんが就任。基本的には取締役みんなで6000円ずつ出資して株を持つが、若新さんは株はいっさい持たず「いつでも解任される立場」という。最終的に取締役に名を連ねたのは若新さんを含む166人で、社長は当面、ニートたちが日替わりで就く。

 事業内容は、メンバーのやりたいことを書き連ねたら書ききれないので「一切の事業」と記載。勤務体系は、全員が取締役で従業員ではないので就業規則はなく、事業部ごとでバラバラなのだという。

どんな事業を展開?

 実際どんな事業を展開していくのか、気になるところだが、現在30から40のアイデアがあり、大きく分けると「独自商品やサービス」「システム開発などのアウトシーシング」「広告代理店や芸能プロダクションとのコラボレーション」の3つの事業ジャンルになるという。

 具体的に商品化が検討されている主な案は、富士山などの自然・観光地や可愛い女の子の部屋の空気を詰めた「空気の缶詰」、飲んだら元気が減る「逆エナジードリンク」、西洋的な世界観でさくさく進む「デジタルゲーム」など。若新さんは、ニートらしい発想でニートの強みを活かした商品案だと胸を張る。