ニートたちが会見で語ったこと

 設立記者会見では、取締役になったニートたちが設立までの苦労や、今後の意気込みについて語った。大学院卒業後、就職活動に失敗してニート化したというハンドルネーム「かっくん」(男性)さんは「(NEET株式会社を)辞めようと思ったことは何度かある。この会社にどこまで期待していいのか。この会社を出たときに履歴書にここでやったことを書けるわけでもないし。ただ、デジタルゲーム事業部の仲間たちと出会い、やって行こうと思えるようになった」と、当初は不安だった胸の内を明かした。

 専門学校中退後から約7年にわたりニートだという「猫舌ひよこ」(女性)さんは、「いくつかアルバイトをしたが長続きせず、次のバイトの面接でも『なぜ長続きしなかったの?』と聞かれて受からず、空白期間が長くなって余計に仕事につけなくなった。そんな自分をあきらめていた」と長らくニートだった理由を説明。ここなら自分に合った働き方ができるのでは、と応募したこの会社で「ひょんなことからユーストリーム配信に出演させられ、そこで度胸がついた。引っ込み思案だったが人前で話すのも慣れてきた。自分の新しい可能性を見出すことが出来た」と自分が変わる転機が訪れたと語った。

 また、大学を2年留年して就職活動をやめたという「なかさま」(男性)さんは「この会社の人たちはニートであることを楽しんでいる。無職でいることに負い目を感じることはなくなった」と自らの変化を語り、IT会社のSEや個人事業主などの職歴を持つ「knight45」(男性)さんは、「いま職についている人でも実は潜在的にニートになりたい『ステルス・ニート』がいるんじゃないかと思う。そういう人たちが、この会社に来てみたいと思えるような会社にしたい」と意気込みを語った。

【用語】ニート(NEET)
Not in education,employment,or training」の略。厚生労働省によると、総務省が行っている労働力調査において、15歳から34歳で家事も通学もしていない人を、いわゆるニートと定義し、2009年時点で約63万人いる。NEET株式会社では、この定義に準じた形でニートが集まっているという。

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