赤星憲広氏が引退して以来、守備走塁面がウイークポイントと言われ続けてきた阪神タイガースだが、やはり守備走塁の基本を間違っていた。阪神タイガースの内野守備走塁コーチに就任した高代延博さんが秋季キャンプに合流し、その課題を改めて指摘した。

 高代さんは「高校球児に伝えたい。プロでも間違う守備・走塁の基本」(東邦出版)という野球の技術本を出版したばかり。WBCで2度目のコーチを体験。侍ジャパンの超一流のメンバーでさえ守備走塁で間違った技術のままプレーしていることに驚き、プロが、どんな技術を間違っていて、どう修正すればいいのかを写真付で解説したものだ。

 「プロでも守備、走塁については、おろそかになり伸び悩んでいる選手が目立つ。間違った技術のままプレーしている選手が少なくない。走攻守3拍子揃って一流選手になるんです。アマチュアではなおさら。競技人口でサッカーに押されているという話も聞きます。野球界の底上げをはかる意味でも高校生や大学生に正しい守備走塁の技術を知って欲しかった」とは、高代さんの出版動機。

 WBC後に企画、製作されたものらしいが、気になるのは高代さんがコーチ就任した阪神の選手は、どうだったのか?である。本書には、西岡剛が間違っている技術の指摘がいくつか出ていたが、秋季キャンプのメンバーの中で、守備走塁の基本テクニックを間違っていた選手はどれくらいいたのだろう。

 「内野手で一番目立ったのは準備の遅さ。ゴロ捕球を線ではなく点で捉えているからグローブを下に降ろす準備が遅くポケットを打者に見せている時間も短い。新井良太、上本博紀、西田直斗、北条史也らがそうで、さっそく修正に取り組んだ。良太は、ここ一番の大事なところでいらない力が入ってしまう。グローブを立てようと意識しすぎて固くなるんだ。三塁にコンバートさせた今成亮太は、グローブへの手の入れ方が間違っていた。外野手は5本指を入れずにハサミのように使う選手が増えているけど、内野は捕球から送球へのスピードが要求される。ボールをつかむのでなく、グラブに当てるという感覚も重要になる。人指し指は出していいが、他の指はしっかりとはめておかねばロスが出ると教えた」