[写真]こんな積雪はクリスマスに見られない?

■東京でのホワイトクリスマスは一度もない

 街角に流れる「ホワイトクリスマス」のメロディー。本来はクリスマス・イブの24日、あるいは「キリスト降誕祭」(誕生日ではない)の25日に、雪が積もっていることを指すのだそうだが、残念ながら、そんな情景は東京では“とんと”見たことがない。18日から19日かけて、雪予報だったばかりだが、これも結果は「雨」となりで、12月に雪をみることはめったにない。

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 気象庁の「気象統計情報」(過去の気象データ)をみると、12月24日か25日に東京で積雪があったのは、1963年からこれまでの50年間で1回もない。これは大阪も同じだ。積もらないまでも「せめて降雪は」と見ていくと、東京で24日に雪が降った(舞った?)のは65年、25日に降ったのは1985年だけ。大阪についてはこの50年間で、24日の降雪が5回(最後は2005年)、25日降雪も5回(最後は2010年)あるから、大阪と比べても、いかに東京という都会はホワイトクリスマスに“縁遠い”ことか。

■降雪の条件は地上気温3℃以下

 関東だけに限らず、日本列島に雪が降るのは、大雑把に言って、上空の寒気と低気圧の勢力、位置関係による。目安となるのが、上空1500mの気温がマイナス6℃以下で、地上気温が3℃以下の場合に、雪になることが多いとされる。これとともに、日本付近の低気圧が移動しながら発達すると、北からの寒気が強く引き込まれて、降雪となるという。

 とくに1月から3月にかけて、日本列島の南岸を発達しながら東に進む「南岸低気圧」は、九州・四国から近畿、東海、関東の太平洋岸にも大雪をもたらす。東京で雪が降りやすいのは、「南岸低気圧」が八丈島付近を通るときで、それより南のコースを通ると、雪雲の範囲も南にずれるので雪にはならないが、それも寒気団と低気圧の勢力次第のようだ。

 ところが、その「南岸低気圧」の進路が1997年ごろから北寄りに変化し、関東平野部での降雪日数が大きく減少しているとの報告(2007年)もある。地球の温暖化に加え、拡大しつつある都市部でのヒートアイランド現象によって、さらに降積雪が少なくなることが懸念されるというのだ。

■今年もホワイトクリスマスにならない?

 今月13日に気象庁が発表した1カ月予報によると、クリスマス(イブ)の24日、25日を含む2週目(21~27日)の関東甲信地方の天候は「平年と同様に晴れの日が多く、気温も平年並の見込み」というから、今冬も東京でのホワイトクリスマスは望めそうもない。どうしても気分を楽しみたい人は、北海道や北日本の日本海側や北陸地方に出かけるのが一番手堅い方法だが、慣れない雪道や気候の厳しさにはご注意を。

(文責/企画NONO)