[写真]ブリラム・ユナイティッドの本拠地 New I-Mobile Stadium(Photo:Kamol ballthai)

 タイ・プレミアリーグへの日本人選手流入が止まらない。このオフに、日本代表経験のあるDF岩政大樹(鹿島)がテロ・サーサナ、DF茂庭照幸(C大阪)がバンコク・グラス、MF西紀寛(東京V)がポリス・ユナイテッドに移籍。他にも多くの選手がタイの地へ、次の挑戦の場を求めた。

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[表]このオフにタイへ移籍した主な日本人選手

■J2より好待遇 カレン・ロバートは年俸4000万円

 昨季の時点で既に、タイ・プレミアリーグ、2部相当のタイ1部、3部相当のタイ2部を合わせて40人近い日本人がプレーしていた。磐田、オランダ1部VVVなどでプレーしたFWカレン・ロバートはスパンブリーに年俸4000万円(推定)という好待遇で迎え入れられている。

 なぜ、いまタイなのか。大規模デモなどによる政情不安が日々ニュースで流れ、政府が非常事態宣言まで出す緊急事態ではある。だが、経済が活況であるため、有望外国人選手にはJ2、JFLどころかJ1でプレーするよりも高額の報酬が与えられる。例え、日本と同額または低い額の報酬であったとしても、物価が安いため想像以上に貯蓄ができるという現実もある。

■地元の有力者がオーナー 資金にも余裕がある

 もともと、イングランド・プレミアリーグなどサッカー人気が高いタイにおいて、現在トップクラブは地元の有力者がオーナーに就いているケースが多く、そのポケットマネーが報酬の上昇を招いている。例えば、昨季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で柏を下したブリラム・ユナイテッドのオーナーはタイの大物政治家ネーウィン氏。本拠地のスタジアムの脇には、チームの移動で使われるチャーター機が離着陸できる空港があるほど、資金に余裕がある。

■競争も激化 世界中から活躍の場を求めてタイへ

 日本人選手の数は年々増加しているが、実績のある日本人がすぐに活躍できるというたやすい環境ではない。それなりの報酬が得られる環境であることは世界的に知られてきており、日韓などのアジア勢のみならず、欧州やアフリカから年間1000人もの選手がタイでのプレーを目指し、トライアルを受けるため、競争は激しい。

 近年、外国人枠もアジア・サッカー連盟がACLに適用した3人+アジア枠1人に整備された。練習やプレー環境も日本ほど整っておらず、シーズン中に故障すれば、すぐさま契約を破棄されることもあるという。テレビ中継などの関係で試合日程の変更もザラ。日本にはないタフさが求められることになる。

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