「負けたら空位」か「負けても防衛」かで大騒動となったWBA、IBF世界Sフライ級統一戦での“亀田問題”に関するJBC(日本ボクシングコミッション)の倫理委員会及び資格審査委員会が27日、都内で行われたが、亀田陣営に対しての処分決定は持ち越しとなった。

 浦谷事務局長代理は「本日は委員の方々へ資料を見せながら経過、事情説明をしました。それに関しての意見も出ましたが、最終結論を出すには慎重に慎重を期しましょうとのことで、あと1回、もしくは2回、同委員会を開いた上で決定します」と説明した。

 JBC内部では、騒動を引き起こした亀田陣営に交付しているオーナー、プローモーター、マネージャーなどの各種ライセンスの停止もしくは取り消しという“重い処分”を下す方向を固めているが、映像のチェックなどを交え、3時間以上に及んだ、この日の委員会では、一部の委員から処分決定への慎重論が出た様子。慎重論が生まれた背景には、亀田陣営が弁護士を立て、処分の内容次第では法廷闘争も辞さない構えであることも手伝っているが、亀田陣営が指摘している前日のルールミーティングの中身についてJBC側にも不備な点が見られたからだ。

 12月2日に行われたWBA、IBF同級王座統一戦では、WBA王者のリボリア・ソリスが減量に失敗して失格。試合前に同王座が剥奪された。それでも試合が行われることになり、IBF王者の亀田大毅が、勝てば統一王者、負ければ空位となることが、前日にWBA、IBF、JBCの3者が立ち会った記者会見で発表されていた。

 だが、亀田側は、ルールミーティングでは、IBFルールが配られ、そこには「負けても防衛」と明記されていたこと、また亀田側がIBFの立会い人のリンゼイ・タッカー氏に口頭で「負けても防衛」を確認したことを主張していた。この日の委員会では、問題となっているルールミーティングで、どんな話し合いが行われていたのかについて精査された。