つい先日、ニューヨークショーで次期ロードスターのシャシーがベールを脱いだ。これで2015年の年初に新型ロードスターがデビューすることがほぼ確定的になったわけだが、すでに噂されているように、次期マツダ・ロードスターは次期アルファロメオ・スパイダーとシャシーを共用する兄弟車となる。その理由を考察してみようと思う。

次期アルファスパイダーはこうなる

[画像]ジウジアーロがデザインした現行型アルファロメオ・スパイダー。新型はどんなボディデザインになるのだろうか

まずは次期アルファスパイダーについて業界内の噂を整理していこう。シャシーはもちろん共用するわけだが、我々の興味をそそるのは2台の兄弟車がどの程度違うのかだ。単純に列記してみると、外板ボディはもちろん独自デザインになる。そしてエンジンも別。ミッションは不明。足回りについては完全オリジナルは無いだろうが、別チューンになるだろう。そして特記すべきは生産を請け負うのはマツダだという点。

ロードスターと兄弟車になることで価格が下がことへの期待はあるだろうが、常識的に考えて大きな値下げは難しい。このあたりの車種は販売台数が限られているので、シャシー以外の部分のコストや、販売サービス網に対するコストを考えると「ロードスターのちょっと上」というわけにはいかないだろう。従来より高くなることは無いと思うが、おそらくこれまでのモデルをほぼ踏襲して500~600万円級のプライスタグが付けられることになるだろう。

ボディデザインに関してはアルファの商品性の重要な核となる部分である。ロードスターと同じでバッジだけ交換という線は絶対にあり得ない。アルファのデザインセンター、アルファロメオ・チェントロスティーレがいかにもアルファらしいデザインで仕上げてくるはずだ。

広島製アルファのエンジンは2本立て

エンジンは直列4気筒1.4リッターのマルチエア16バルブインタークーラー付きターボが順当だろう。これは2010年のインターナショナルエンジン・オブザイヤーで賞を獲得した高効率エンジンで、1tの車両重量に対して170ps/25.5kgmというスペックは全く不足ない。軽量シャシーを活かすというコンセプトから考えればこのエンジンの採用は明らかに説得力がある。

一方で直4の1750cc、235ps/34.7kgmを搭載するという声もある。確かに過去先代のスパイダーはエンジンを2種類用意し、上位機としてV6の3リッター級エンジンを搭載してきた。これらのユーザーの乗り換えを考えれば、昨今のダウンサイズの潮流の中でV6エンジンの後継と位置付けられる1750ユニットの方が営業的に都合がいいことは間違いない。

サスペンション・セッティングに関してはアルファのノウハウがどう活かされるかが興味深い。特にロールを許容しながら懐深く旋回するロール・トーインのセッティングが他社製のシャシーでも実現できるのかどうかはマニアにとって注目のポイントだろう。

そして生産は広島のマツダ本社工場となる。メイド・イン・ジャパンは世界で販売してく上で大きなイメージアップをもたらすだろう。