独立リーグの群馬ダイヤモンドペガサスで選手兼打撃コーチとしてプレーしているアレックス・ラミレスのNPB(日本プロ野球機構)への復帰が難しくなった。西武の現場サイドが一時、興味を示していたが、この日までに撤退の方向を固めた。開幕直後に中村剛也らを故障で欠き、打線が低調だったため、現場サイドは、ラミレスの調査を依頼していたが、フロントは、39歳で、しかも、守れないラミレスの獲得におけるリスクの大きさを考えて二の足を踏んでいた。ここにきて、おかわり君の復帰などの明るい材料もあって、“39歳のレジェンド助っ人”に頼る必要がなくなった。

 NPB復帰を強く希望するラミレスの移籍条件の年俸は、約1500万円ほどで、巨人時代に最高5億円を稼いでいた時代を考えると驚くほど安かった。ラミレスにすれば、将来的にNPBで指導者として第二の人生を歩みだしたいという希望があり、しかも、劇的復帰を果たせば、そのストーリーは、経営しているレストランのプロモーションにもつながる。すでに群馬で、月額40万円でプレーしているラミレスは、金ではなく、ロマンを求めていた。

 しかも、ラミレスは日本でFA権利を得ているため外国人枠を使わなくてもいい選手。それくらい安ければ、獲得を考える球団が出てきても、おかしくはなかったが、年齢的に故障のリスクが付きまとうし、性格的には、どちらかというと世話を焼くタイプなので、他の外国人選手の協調性を崩して、チームの輪を乱してしまう危険性もある。

 そして、ラミレスには、守る場所がなく、もしNPBに復帰するならば、DH制度のあるパ・リーグしかなかったが、楽天、ソフトバンク、日ハム、オリックス、ロッテと、西武以外の球団は、いずれもDH枠が埋まっている状況。唯一の可能性のあった西武が、獲得から撤退した今、ラミレスの復帰への可能性は、ほぼ断たれた。

 ラミレスが所属しているBCリーグは、すでに開幕していて、4月24日現在、6試合に出て、23打数7安打、1本塁打、2打点、打率.304の成績。今年で40歳となるが、体重を100キロ以下に絞ってコンディションを整え、ホームゲームの場合、都内から往復4時間もかけて車で通うという過酷なスケジュールの中、「4番・DH」でプレーを続けている。群馬の監督である元阪神の川尻氏が、不在の試合では、兼任監督として采配もふるった。ラミレスは、WEBサイト「アスリートジャーナル」のインタビューで、こんな風にNPB復帰へのあくなき意欲を語っている。

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