[画像]製造業は新入社員の仕事 - mizuiro_ahiruの日記

 ソニーとパナソニックの両社が、次世代の有力ディスプレイ技術として開発を進めていた有機EL事業から撤退する方針との報道がありました。有機ELを使った大型テレビ開発を行う日本メーカーは実質的にいなくなります。

 日本メーカー各社は韓国のサムスン電子に代表されるような後発メーカーの追い上げで非常に苦しい立場に置かれています。国内では苦境にあえぐ製造業を支援すべきという声がある一方で、韓国や中国といった新興国メーカーと争うようなビジネス・モデルで良いのかという疑問の声もあります。

「世界経済株式会社の日本君」という比喩

 今から3年前の2011年に、mizuiro_ahiruさんというブロガーが書いた記事がネット上で大きな話題になったことがありました。(ブログ:製造業は新入社員の仕事 - mizuiro_ahiruの日記)

 その記事では、世界を一つの株式会社にたとえ、中堅社員である日本君が、先輩社員である米国君に、グチをこぼしたものの、米国君に一蹴されるという場面が描かれています。

 日本君は、新入社員である韓国君や中国君が、先輩社員である日本君から技術を盗み、社内でズル賢く振る舞う状況に不満を募らせています。しかし、さらに上の先輩である米国君にグチをこぼしたところ「お前も俺の仕事を丸コピーしてただろ」と言われ、さらには「製造業なんていうのは新入社員がやる仕事なんだよ」「いつまでも新入社員と同じ仕事をして給料をもらえると思うな」と諭され、最後には、もう新人じゃないのだからiPhoneのような製品を開発しなければダメなんだと説教されています。

 これにはかなりの誇張が入っていますが、ここ20年の間、日本が歩んできた道のりをある意味で辛辣に指摘しているといえます。

 日本がこれまで製造業大国として成長を続けることができたのは、古い技術は惜しげもなく捨て、当初は各国から軽蔑されるような新しい技術に次々と飛びついてきたからです。ソニーがトランジスタ・ラジオを製品化した時や、その後、各社がICやLSIといった半導体技術を使った製品を次々と世に送り出した時には、「軽薄短小だ」「こんなものはまともな製造業がやるものではない」「日本人は古いものを大事にしない」といった罵声が浴びせられていたのです。これは、まさに今の時代のネット技術やソフトウェア技術、SNSのサービスなどに相当するものです。

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