横浜DeNAが獲得したキューバのユリエスキ・グリエル内野手(29歳)の入団発表が2日、横浜市内のホテルで行われた。濃紺のスーツに濃紺のネクタイ。洒落たカットの入ったヘアスタイルで会見に現れたグリエルは落ち着いた口調で公式インタビューに応じた。隣には、キューバ大使館の参事官であるエリザベス・バルデル・ミランダ女史が座っていたせいか、慎重に言葉を選んで喋っているのがわかった。

途中、ロイター通信の記者が「過去に亡命は考えなかったのか?」と質問したが、「他のリーグで野球をやってみたいとは考えていた」と、はぐらかして答え「キューバでプレーしてきたが、長く対戦する中で、相手の投手が何を投げるかを(予測することが)難しくなくなってきた。次に他のリーグでどれだけの成績を残せるか。他のカテゴリーでやってみたくなった」と、日本行きを望んだ理由を語った。横浜DeNAのファンに対しては「夢をかなえられるよう、CSに出られるように頑張る。信じていただいていい」と、熱いメッセージも。ちなみに日本で対戦したい投手はWBCで知った広島の前田健太投手だそうである。

キューバが、外貨獲得の狙いを兼ねた政策のひとつとして、アマチュア選手達の海外移籍を認めたことで、間に入っているエージェントが、今年の開幕前後の時期から、ほぼ全球団に「キューバ選手を獲得しないか?」というオファーを持ちかけていた。時期が遅かったため、すでに外国人枠の埋まっている多くのチームが敬遠したが、まず先にキューバとの“野球外交”を重要視した巨人がセペダを獲得。続いて横浜DeNAがグリエルを獲得した。

実は、メジャーリーグのスカウトも、来る日に備え、WBCなどの国際大会で、キューバの有力選手を追いかけてきたが、セペダとグリエルでは、その評価は大きく違っている。筆者は、WEBサイトアスリートジャーナルの協力を得て、元ホワイトソックスのコーチで現在、代理人をしているオマール・ムニョス氏の持つメジャーリーグスカウトの両選手に関する“極秘メモ”を見せてもらった。

■セペダ
アベレージとパワーを兼ね備えたスイッチ・ヒッターだ。アベレージ・パワーともに左打席の方が右打席より優れている。現時点で、守備と走塁の評価は、平均を下回る。肩とスピードの衰えは、34歳という年齢を考慮すれば当然とも言える。これまでの実績と経験から、打線の中軸を任せられる打点を稼ぐタイプのバッター。

■グリエル
身体能力が高くオールラウンドに貢献できる選手。タイプ的には中距離ヒッターで外野手の間を抜く長打が多い。持ち前のパワーによってライナー性の打球があっという間にフェンスを越えてしまうシーンも目立つ。守備と走塁も平均を上回っている。キューバでの定位置はサードだが、セカンドとショートもこなせる器用さを持っている。彼の最大の魅力であるバッティングは年々良くなっている。

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