グループリーグ突破へ向けて佳境を迎えているサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会。日本は第2戦終了時点で獲得した勝ち点がわずかに「1」と苦戦を強いられている。そんな中、本来のプレーができずにひと際もがき苦しんでいるのが背番号10を背負う香川真司だ。セレッソ大阪時代、香川をスカウトした小菊昭雄氏にW杯での香川のプレーぶりやエピソードについて聞いた。

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ここまでのW杯で本来の実力が発揮できず、苦しむ香川だが、小菊氏は「基本的に挫折が多い選手だった。どの挫折が一番大きかったのか選択するのに迷う」と振り返る。

「やはりドルトムントで鮮烈なデビューを飾って、日本代表でも10番になって、光り輝ける時にけがをしたのは大きな挫折だったと思う。何よりW杯迎えるこの1年で、マンUでなかなか出場機会に恵まれなかった。最初の半年間は挫折の多かった彼の中でも一番苦しかった時間だったかもしれない」。

小菊氏はそんな香川を心配していたが、「マンUで試合に出られなかったとしても世界の素晴らしい選手と時間を共有することが何より自分の成長につながるし、W杯で活躍するためには必要なこと」と、香川は自らの境遇をポジティブに捉えていた。あらためて心の強い選手だと実感したという。