阪神が、和田豊監督(52)の来季続投か、退任かの進退について、9日からの巨人3連戦の結果を待って決定する方針であることが8日までに明らかになった。和田監督は、今年で3年契約の3年目。真弓明信監督から4位でバトンを受けた1年目は5位と低迷したが、昨年は2位で、クライマックスシリーズへ出場。今季も開幕から4番に新外国人のゴメスを据え、西岡が打球を巡って福留と激突するというアクシデントで戦線離脱すると、上本を「1番・セカンド」で起用、鳥谷、ゴメス、マートンのクリーンアップを固定させ、Aクラスをキープしてきた。

■現状では、和田監督の進退は白紙

昨年のローテーションからスタンリッジと久保が抜け、5番手、6番手のローテーション候補に苦労してきたが、調子などを見極めながら根気強く若手投手を試すなど、ベンチワークで切り抜けてきた。8月26日からの巨人3連戦の最中には、スポーツ紙に続投報道が出たが、実は、メディアやファンの反応を伺うための“観測気球”としての意図的な情報発信に過ぎず“最終決定権”を持つ坂井オーナーと球団サイドとの監督人事に関する意見の摺り合わせは、実際には行われていなかった。現状では和田監督の来季進退は白紙なのだ。

■続投が決まっていない理由に観客動員の伸び悩みも

エース能見の起用法や、不振の福留の起用を貫き、現役時代の自らのプレースタイルに似た選手を重用するなど、偏った和田采配に対しての問題点を指摘する声も球団フロント内部から聞こえている。優勝争いをしながらも観客動員が期待以上に伸びていないことも続投をスンナリと決めることのできない理由のひとつだ。

■最後の巨人戦で来季の指導体制を見極める

5日からの中日戦に3連敗して3位に転落、首位の巨人とは4.5差。9日からの巨人との最後の3連戦を3タテしても首位には立てない。逆転優勝は、非常に厳しい状況に追い込まれているが、来季の指導体制をできるだけ早く決めておかなければ、来季のチーム編成などにも遅れを取るため、この3連戦の試合内容と結果を踏まえた上で、来季の監督人事に関する方向性を坂井オーナーと球団サイドの間で意見調整をする模様だ。

例え、逆転優勝を果たせなくとも2位で終え、本拠地、甲子園でのクライマックスシリーズに出場すれば、続投を基本線に進むと考えられるが、最終的に3位となり敵地でのクライマックスシリーズ出場となった場合は、その結果次第では退任の可能性も出てくる。

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