山中慎介(写真:ロイター/アフロ)

プロボクシングのWBC世界バンタム級王者、山中慎介(31歳、帝拳)の7度目の防衛戦が10月22日、代々木第二体育館で、同級1位で元WBC世界Sフライ級王者だったスリヤン・ソールンビサイ(25歳、タイ)と指名試合として行われることが10日、都内のホテルで発表された。またセミでは、元2階級王者で3階級制覇を狙っている粟生隆寛(30歳、帝拳)が、元WBA、IBF世界Sフェザー級王者、ファン・カルロス・サルガド(29歳、メキシコ)を相手に世界前哨戦として戦う。

山中の指名挑戦者は、Sフライ級世界王者時代に来日、佐藤洋太(当時協栄、引退)にベルトを奪われたタイのファイターだ。佐藤戦に敗れてからバンタム級に転向し15連勝中で、戦績は43戦37勝(16KO)5敗1分。元々、ひとつ下の階級ゆえにサイズは小さく、一発でKOにつなげるパンチ力はないが、タイの選手特有の嫌らしい粘りと手数がある。山中にとって油断のできない危険な挑戦者だ。

山中は、自分と同じサウスポースタイルの選手と戦った最近の試合の映像を2試合見たそうだが、「上体を柔らかく使えていて上手さが目立った。ファイタースタイルでくるだろうし、サウスポーは得意なのかもしれないが、僕は普通のサウスポーとは違うから。連続KOは意識していないが、KOは意識している。防衛回数より試合の内容が評価されないと意味がない。中盤で終わればベスト」と、気合十分。

スリヤンサイドが望む密着戦に付き合わず、少し距離を置いた射程圏内から“神”と評される左ストレートをどうヒットさせるかが勝敗のカギを握る。もしKO勝利に成功すればなれば、6試合連続KO防衛となって元WBA世界ライトフライ級王者、具志堅用高(当時協栄)の記録に並ぶことになる。

代々木第二体育館は、3年前にクリスチャン・エスキベル(メキシコ)からタイトル奪取した記念すべき場所。その時は、試合途中に照明が消えるというアクシデントもあった。「3年ぶりの代々木は、八重樫選手のいい試合があった直後の場所なんて、それに続けるようにしたい。今度は、照明が落ちても対応できるように気をつけておく(笑)」。

同じく代々木第二体育館で、5日に行われた八重樫東(大橋)とローマン・ゴンザレス(ニカラグア)のWBC世界フライ級戦の魂がぶつかりあった激闘には同じボクサーとして刺激を受けたという。