#01 「宗教のいざこざ」(その1)

スリランカ中部に位置するキャンディは、19世紀まであったシンハラ人による最後の王朝の都。世界遺産に登録されたこの町は仏教の聖地でもある。仏陀の犬歯を祀るダラダー・マーリガーワ寺院(仏歯寺)は毎日、国内外から訪れる信者や観光客でごったがえす。紀元前3世紀にインドから伝来した仏教は、その後西欧キリスト教諸国の支配のもと、時には弾圧を受けながらも国民の間に根を張りつづけてきた。現在スリランカ人口の70%を占める「第一宗教」だ。
世界的にみても、仏教徒の絡む紛争というものはあまり多くはない。しかし近年、スリランカでは他宗教、特にイスラム教とのあいだでのいざこざが頻発するようになった。
(2013年9月)

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