元日本代表監督でFC今治のオーナーを務めている岡田武史氏(58)が、日本代表監督に就任することが10日、都内で発表された。ただし、代表監督と言っても、今回は、人気サッカーゲーム、ウイニングイレブンのキャンペーン企画の中での日本代表監督就任。「ワールドサッカー ウイニングイレブン2015」の発売を記念して、予選会を経て選んだプレイヤーによるウイイレ日本代表vs海外トップチームとのエキジビジョンマッチが行われる予定で、岡田氏は、その日本代表監督に就任したものだ。

 代表会見さながらの席を用意され、壇上に座った岡田氏は、「こういう会見は、南アフリカのワールドカップ以来、5年ぶり。代表監督は、『二度とやらない』と言っていた仕事だったので、本当の代表監督のオファーでなくてホッとした(笑)。私は、ウイイレをやったことがないが、代表選手達はやっていた。これからの世の中、コミュニケーションツールとして大事。私もサッカー人としてサッカーを盛り上げることにつながるならやりがいがある。そしてやるからには強いチーム、面白いチームを作りたい」と、それらしく抱負を語った。

 どういうチームを作りたいかと聞かれ、「日本人らしい、ショートパスをつなぎ、組織力を生かして流動的にコンビネーションで崩していくサッカー。個性のある人が必要で、世界と戦うのだから、日の丸を背負うプライドを持ち、強いメンタルの人を選びたい」とバーチャルゲームとリアルな理想が重なるような発言をした。

 途中、岡田氏が、実際にACミランvsインテルの試合を例に、ウイイレのデモ演技を行ったが、フォーメーションは、ツーボランチの「4-2-1-3」を選び、「ブラジルワールドカップでは勝てなかったけれど、ああいう(ポゼッション)サッカーが日本人らしく目指すべきところ」と、攻撃スタイルでは、ポゼッションサッカーを選び、ディフェンスラインも高く設定していた。。現在、リアルな日本代表の方は、アギーレが八百長問題で、最悪、進退問題にも発展しそうだが、「大丈夫です。(八百長は)やっていませんよ」と、アギーレを擁護した。
「これからアジア杯に向けての代表メンバーが、コンディションなどを見ながら絞られていくと思うが、いろんな情報の中、監督が持っている情報で選んでいくと思う。そこで、ああだ、こうだと意見が出てくるかもしれないが、私は、アギーレのメンバーを全面的に支持したい」と語り「名前を出すとあれだが個性的な選手がいる」と付け加えた。

 最悪、アギーレの八百長問題が法廷闘争に入っていけば、監督交代も予想され、その場合、2度、代表監督を務め、オシム氏が病気で倒れたときも、代表監督に就任して緊急事態を収拾した岡田氏の名前が浮上してくる可能性も捨てきれないが、岡田氏は、「これが最初で最後の代表会見。二度と(代表監督は)やることはないと思います」と繰り返した。

 なお、ウイイレのキャンペーンの予選会は13日よりスタート、来月17日にウイイレ代表のエキシビジョンマッチが行われる。