伊東監督の右がドラフト2位入団の京大・田中

 千葉ロッテのドラフト指名選手7人の入団発表が11日、都内のロッテ本社で行われ、京大出身の田中英祐投手(22)の背番号は「31」となった。ロッテでは、海外に挑戦したサブマリン、渡辺俊介(38)が、つけていた背番号。
 個性派投手の代名詞のような背番号をもらった田中は、「鏡にユニホーム姿の自分を写して“細い”と思いました。この背番号をつけていた渡辺俊介さんも、あまり大きくない体で、考えたピッチングでロッテを代表する投手になられた人。38歳になる今も、ベネズエラで現役でやられている。僕も、渡辺さんのような、そういう情熱を持って長く野球をしたい」と感想を語った。

 京大工学部の卒論に関しては、「まだてんやわんやしている」と言うが、気持ちはすでにプロモードに切り替わっている。
「腕を振ることが僕のアピールポイント。京大で身につけた考える力で、より自分の力を伸ばしていきたい。目標とする投手はいないが、理論派と言われる古谷さんや、最多勝を取ったことのある涌井さんら、それぞれの特色、いい部分を吸収しながら自分のスタイルを作りたい」

 伊東監督も、京大・田中とはこれが初対面。第一印象は、「やっぱり線が細い」というものだったが、その受け答えなどに「やっぱり違う」というクレバーさを感じたという。入団会見前には、新入団選手と伊東監督を交えて中華をつつく昼食会が持たれたが、田中は監督の横の席に座って緊張感と沈黙の漂うなんとなく気まずい空気を破った。
「最初に第1声をあげたのが彼だった。僕の著書がみんなに配られていたみたいで、それに関する話を質問してきた。今の選手は物怖じをしないし言いたいことをいう時代だな」
 田中は田中で伊東監督を「現役時代や高校時代のことまで、お聞きした。記憶力がいい。それがプロで長く活躍された理由なんでしょう」と尊敬の眼差しでみつめていた。

 おそらく、田中には「京大初のプロ」という肩書きがついて回ることになる。田中は、「そのことで注目をいただいているのはありがたいし、その期待に応えたいが、京大初ということは意識していない。今日からは京大の田中ではなく、プロの田中」と言う。