日本代表が連覇に挑むアジアカップ(2015年1月9日開幕、オーストラリア)の登録メンバー23人が15日、日本サッカー協会から発表された。

 ホンジュラス、オーストラリア両代表に連勝した11月のメンバーからMF森岡亮太(ヴィッセル神戸)、MF田口泰士(名古屋グランパス)、DF松原健(アルビレックス新潟)が外れ、DF長友佑都(インテル)とMF清武弘嗣(ハノーヴァー)が復帰。けがで11月の招集を辞退していたFW小林悠(川崎フロンターレ)が、再びリストに名前を連ねた。

 FW本田圭佑(ACミラン)、MF香川真司(ドルトムント)ら、ワールドカップ・ブラジル大会に出場したメンバーは14人。その中で11月に復帰した34歳のMF遠藤保仁、31歳のMF今野泰幸(ともにガンバ大阪)、MF長谷部誠(フランクフルト)らのベテラン勢も引き続き招集されている。

 東京・文京区のJFAハウスで記者会見に臨んだハビエル・アギーレ監督は、日本代表での経験が豊富な選手が中心となった選考理由をこう説明した。

 「私は選手の年齢ではなく質を見ている。経験が豊富な選手たちについては、私は日本に来る前から知っていた。4、5年前から日本代表のことはチェックしているし、海外でプレーする選手も多い。わざわざ呼んで手元で見なくても知っている選手だったし、より経験の少ない選手を近くで見てみたいと思っていた。その中から、ポジションを勝ち取った選手たちもいる」

 2011年1月にカタールで開催された前回大会で日本代表を通算4度目の優勝へ導いたアルベルト・ザッケローニ前監督も、前年のワールドカップ・南アフリカ大会を戦ったメンバーから10人を招集。香川、DF吉田麻也(サウサンプトン)、FW前田遼一(ジュビロ磐田)以外の主力は、岡田武史元監督時代のベースをそのまま引き継いでいる。

 これまでの選手起用を見れば、アギーレ監督も左ウイングの武藤嘉紀(FC東京)を除いた10人をワールドカップ・ブラジル大会組で固める可能性がある。アギーレ、ザッケローニ両監督ともに、就任から5カ月足らずで初めてとなる公式戦を迎える点で共通している。

 決して十分とは言えない準備期間と、前任者のベースを踏襲する手法は密接にリンクしていると言っていい。元日本代表MFで現在は解説者を務める水沼貴史氏は、「安定した戦い方のできるメンバーを選んだ」とアギーレ監督の意図を推し量る。

 「アジアカップは新しいことにチャレンジする大会ではなく、タイトルという結果を求めにいく大会。4年後を考えれば疑問を感じる人もいるだろうし、私自身、そのような気持ちをわずかながら抱いている。しかし、アジアカップで優勝しないことには、ワールドカップ・ロシア大会の前年に開催されるコンフェデレーションズカップにも出場できない。絶対に落とせないことをわかっていたからこそ、アギーレ監督も年内の6試合を『アジアカップへ向けた選考だと何度も言ったのだと思う。9月と10月ではチームをシャッフルするまではいかなかったにしても、アギーレ監督の中でも期待値が高い選手がいたはずだが、残念ながら彼らは求めるレベルには達しなかったのだろう。11月の2試合での感触がよかったこともあり、アジアでの戦いを熟知していて、計算のできる経験豊富な選手たちを選んだのだと思う」

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