元ロッテの里崎智也氏も、ふた通りの考え方があるという意見だ。
「一軍で使う安定感はないが、先発として大きく育てたいなら、2軍で先発として育成する考えもあるでしょう。広島の前田健太がそうだったでしょう。かといって、ロングの中継ぎから、きっかけをつかませて、先発に育てるという手法もあります。ロッテで言えば、清水直行さんや、小野晋吾さん、小林宏之がそうでしたから」

 のちにロッテのエースとなる清水直行氏は、中継ぎ起用されていたが、2002年に開幕11連敗だったチームで先発に抜擢されストップしてから、黒木和宏や小野の故障離脱もあって先発に定着することになったという。

「推測ですが、楽天は左のワンポイントがいないというチーム事情もありますよね。消去法的に中継ぎという選択肢が出てきたのかもしれません。中継ぎといってもロングの起用になるのではないでしょうか。松井の一番の課題はコントロールでしょうが、あのダイナミックなフォームから言えば、そこを追求しすぎて、良さがなくなり、小さくまとまってしまってはマイナスです。
 本来は、球威とスライダーのキレで、多少の制球の甘さをカバーするタイプです。摂津や能見らコントロールのいいピッチャーは、手の使い方がコンパクトなんです。松井は、そのタイプではないんですよ。それでも最低限のコントロールは必要です。たとえば、ホームベースの真ん中に糸を張って、内角外に2分、高低で2分する程度のコントロールでいいので、それくらいは間違いないというところまでレベルアップして、本来持っている長所をさらに磨けばどうでしょうか。まだ高卒2年目ですから、その素材が素晴らしいことは間違いないんですよ」とは、里崎氏の提案。

 松井の中継ぎ起用案は、マー君にように大きく羽ばたく成長へのきっかけとなるのか。

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