[写真]ダウ平均株価の採用銘柄となるアップル

 以前から噂されていたアップルの時計型ウェアラブル端末「アップルウォッチ」が発売になりますが、株式市場でもアップルが話題になっています。同社株がダウ平均株価の採用銘柄となることが決まったからです。

 ダウ平均株価を算出している米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは6日、代表的な株価指数であるダウ工業株30種平均の構成銘柄にアップルを採用すると発表しました。通信サービス大手のAT&Tと入れ替わることになります。

 ダウは、1896年以来、119年間(30銘柄になってからは87年間)にわたって米国を代表する株価指数として使われてきました。ダウの構成銘柄は常に見直しが行われており、時代の主力となる銘柄が採用されていきますから、構成銘柄を見れば、その時代にどのような産業が主役だったのかがひと目で分かります。

 創設当初から構成銘柄を維持しているのはゼネラル・エレクトリック1社しかなく、同社も過去2回、構成銘柄から外れたことがあります。2013年には大幅な見直しがあり、アルミ大手のアルコア、コンピュータ大手のヒューレット・バッカード、大手銀行のバンク・オブ・アメリカが構成銘柄から外れる一方、ゴールドマン・サックス・グループ、クレジットカード大手のビザ、スポーツ用品大手のナイキが加わっています。

 アップルの時価総額は世界最大で約90兆円もありますから、ダウの構成銘柄に入っていなかったことの方がむしろ不思議なくらいです。アップルが構成銘柄に入っていなかった理由は、ダウ平均株価の持つ性質にあります。

 ダウは、ダウ方式と呼ばれる計算方法で算出されます。これは、構成銘柄の株価を単純平均し、新株の発行や分割などで見かけ上の株価が安くなった場合には、これを修正し指数の連続性を保てるようにするというものです。株価が著しく高いアップルを構成銘柄に入れてしまうと、アップル1社の値動きでダウが大きく変動してしまうので、採用に躊躇していたわけです。

 ちなみに日経平均株価も、かつては日経ダウと呼ばれていたことからも分かるように、ダウ方式で計算されています。ダウ方式の株価指数については、時価総額が反映されないことなどについて批判の声もあります。しかし、単純平均で連続性を保った指数は、過去からの推移を直感的に見るには最適な指標です。このため、古くなったという声が出てきているにもかかわらず、ダウと日経平均は今でも投資家には愛用され続けているのです。

 アップルは2014年6月に分割を発表、見かけ上の株価は7分の1となりました。これによって、他のダウ採用銘柄と同じ株価水準となり、ようやく構成銘柄の仲間入りを果たしたというわけです。

(The Capital Tribune Japan)

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