春と言えば、新社会人の入社、そして人事異動・転職の季節でもあります。「新しい職場になじめるか」「新しい職場で、うまくポジションを掴みたい」誰もが考えることですが、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

挨拶は基本

 「就活のときに知ったビジネスマナーを忘れてしまう新入社員もいますが、そこは忘れずに大事にしてほしいですね」
 こう話すのは、日伝(大阪)の人事部・福島良企さん。
 「受付では挨拶をする、コートを脱いでから入る……、細かいようですが、就活のときにできたことを忘れてほしくはないです」(福島さん)

 似た話は他社でもあり、挨拶ができない、役員や人事部には挨拶しても他の社員や社を訪問している取引先には挨拶しない、ということも。新入社員なら迎えられる立場なのだから、挨拶くらいしっかりしないとポジションがどうこうなんて無理、という厳しい意見が多数ありました。

ファッションにこだわるのは研修終了後に

 挨拶のほか基本的なところでは、服装・髪型を挙げる社もありました。
 「入社式の後から服装・髪型など、ファッションにこだわりだす新入社員が多いですね。ドレスコードがあるわけではないですが、新入社員研修が終わってから考えてもいいはずです。配属先や取引相手によって感覚も異なりますし。入社してすぐ自分で勝手に線引きするのはちょっと危険ですね」

話を最後まで聞き、双方向のコミュニケーションを

 上司・先輩社員の話を最後まで聞くことを挙げる社もありました。なじもう、溶け込もうとする意識が強すぎるせいか、早合点してしまう新入社員が多いようです。しかし、それでは基本ができない、と日伝・福島さんも話します。
 「たとえば、書類を配ったら、すぐ書き出すのではなく、指示を聞いてから記入できるかどうか。先走る新入社員は、結局記入ミスをするなどして二度手間です。些細なようですが、こうした基本が後々の仕事にも反映されていきます」

 そうしたコミュニケーション能力を身に付けさせるため、日伝ではお笑いライブを取り入れた研修を実施しているそうです。研修ではまず毎日スピーチの練習をしたうえで、ディベートと移っていきます。ディベートはまず相手を論破する論破型をこなすのですが、ビジネスでは顧客を言い負かしても契約にはつながらないので、説得型のディベートも学びます。そして、最後に2人ないし3人以上のグループでお笑いコントをします。判定するのは社内の役員や社外の関係者。
 「お客との間合いをはかりながら双方向のコミュニケーションを学ぶことが目的です。独りよがりではなく、相手の気持ちを考えながらどこまでがセーフでどこまでがアウトか、ビジネス感覚を身に付けてもらいます」(福島さん)

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