[写真]厚生労働省が2014年に発表した平成25年人口動態調査によると、初めて出産する女性の平均年齢は30.4歳。平成23年に初めて30歳を超えて(30.1歳)以降、引き続き上昇傾向にあり、少子化対策としても「妊活」は注目されている(アフロ)

 自然に妊娠を待つのではなく、妊娠、出産に向けた活動を行う、いわゆる「妊活(にんかつ)」に取り組む人が増えていると言われる。では、具体的に、妊活では何を行えばいいのだろうか。「妊活では、男女の妊娠適齢期を知り、自分に合った妊娠・出産・育児に関わる環境を整えることが大切だ」と指摘してきた、不妊治療にくわしい齊藤英和(さいとう ひでかず)医師に寄稿してもらった。


 さて、前回の記事(「初産年齢の高齢化でも話題に 妊活とは何だろうか?」)で、男女の妊娠適齢期を知って、自分に合った妊娠・出産・育児に関わる環境を整えることが大切であることをお話しました。今回は、具体的にどうすればよいかについて、私なりの考えをお話したいと思います。ただ、どうすれば良いかは個人個人で異なると思います。そこで、今回は特に、年齢が若い方がどのようにしたらよいか、について考えてみたいと思います。現在、学校の教育課程にある方を念頭にお話していると考えてください。年齢が行った方でも、納得のいくものは取り入れて、自分独自の方法を実行していただければ幸いです。

1.妊娠適齢期を知る

 まずは、医学的な理由から男女とも体の妊娠適齢期が20歳代であることを知ることです。この年齢よりも高齢でも出産できます。しかし、妊娠できる確率や妊娠中・出産のリスク、育児中の自分の健康や体力が年齢でどのように変化することを理解することです。これは前回もお話したように、このことが「妊活」活動でもっとも大切なことです。その理由は2つあります。一つは、これ知って始めて、自分の人生設計をどのようにしようか考え始めることができるからです。そして、これは最も肝心なことですが、もう一つの理由は、他の要素は自分で決断すればいくらでも、自分または自分たちの努力で変えることができるのですが、この医学的な要素は自分の努力では変えることができないからです。

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