阪神が第7の外国人の獲得に動きだしていることが22日までにTHE PAGEの取材で明らかになった。

 マット・マートン外野手(33)の不振に業を煮やしたフロントサイドは、第6の外国人選手として、BCリーグの石川ミリオンスターズからネルソン・ペレス外野手(27)を推定1000万円で獲得。すでにペレスは2軍のゲームに出場していて評価は右肩上がりだが、メジャー実績はなく、1軍のレベルで通用するかどうかは未知数。マートンに刺激を与える効果はあるが、阪神の球団内部からは、大混戦となっているセ・リーグを抜け出すには、さらに強力な戦力補強が必要との声が強く、第7の外国人獲得に向けての準備に入った。

 ターゲットにしているのはメジャー経験のある長距離砲。左右にこだわらず外野手に照準を絞って水面下でリストアップ作業に入った。獲得予算としては、1億円以上が用意されていて海外の調査員とも連携を取りながら絞り込んでいる。予算によっては、本社の承認が必要なため、最終GOサインが出れば、すぐにでも獲得に動ける準備を整えている。

 阪神のチームの打撃3部門は(本塁打31、打率.231、得点202)いずれもリーグ最下位。特に問題とされているのは、本塁打の少なさだ。福留が9本と孤軍奮闘をしているが、次がゴメスの6本、その次に続くのが鳥谷の3本というピストル打線で、大砲不在のため、なかなか打線に爆発力がつかない。また「ひとつ間違えば」という怖さがないため相手のバッテリーにプレッシャーをかけることができず、制球ミスや配球ミスを誘えないでいる。打線に一発の魅力を持った大砲を補強することができれば、混セを抜け出す起爆剤になると踏んで、第7の外国人の獲得調査に入ったのだ。

 ただ、第7の外国人を獲得するとなると推定年俸4億5000万円のマートンの処遇の問題が浮上してくる。マートンは、リーグ戦再開後、いきなり今季初本塁打を放つなど、復調気配にあるし、その一方で、シーズン途中に1億円程度の予算で、どれくらいのレベルの強力助っ人を獲得できるのかという不確定な問題もある。そのため、現段階では、あくまで準備段階で、獲得の最終決定には至っていない。

 阪神は、ここ数年、マートン、ゴメス、メッセンジャー、スタンリッジ、オ・スンファンと、他球団も羨むほどの非常に高い確率で、優秀な外国人を集めてきたが、本来、外国人に関しては、日本の野球に適応できるかどうかのギャンブル的な要素が強い。シーズン途中の加入となると、キャンプ、オープン戦などの対応時間がなく、なおのことリスクは増す。

 そういうネガティブな要素をどうクリアするかが今後の焦点だろうが、マートンがいつまた大スランプに陥るかという不安点は解消されていない。どこが優勝してもおかしくないという状況にあるセ・リーグで、転ばぬ先の杖を用意するのは、フロントとしては、ある意味、当然の仕事であり、ファンに対する義務だろう。優勝のためには、時間ギリギリまで最善は尽くすべきで、そういう準備をスタートした球団の動きは評価できる。
 いずれにしろ今週中には、マートンの復調具合をにらみながら最終結論が出される模様だ。