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 今月23日にロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に向かう油井亀美也宇宙飛行士(45)。航空自衛隊のパイロット出身で、「中年の星になりたい」と語る油井さんとは、いったいどんな人なのでしょうか。そして、国際宇宙ステーションで何をするのでしょうか。日本科学未来館の科学コミュニケーター、樋江井哲郎(ひえい・てつろう)さんに解説してもらいました。


 いよいよ、宇宙飛行士の油井亀美也さんが国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に向け出発します。油井さんはいったいどんな人で、これからISSでどんなミッションをするのでしょうか。

中年の星になりたい

[写真]長期滞在の最終試験に臨む油井亀美也・宇宙飛行士 (ロイター/アフロ)

 油井さんは1970年生まれの45歳。本人は、「年をとると能力は衰えるというイメージが一般的にあるが、自分に限界を設けずにもっと上を目指していく姿をみせることで、中年の星になりたい」と話しています。名前に「亀」という文字がはいっていることもあり、コツコツ頑張ることをとても意識しているそうです。その姿勢は、国際宇宙ステーション(ISS)での滞在に必要なロシア語の習得にもあらわれています。油井さんはロシア語が苦手だったそうですが、「能力が普通の半分だったとしても、人の4倍以上勉強すれば、2倍の速度で成長します」として、コツコツと努力をつみかさね、ロシア語を習得してしまいました。苦手なものでも、着実に努力することで高い目標を達成する。油井さんは「超努力家」と言っていいと思います。

 こんな側面もあります。油井さんの前職はテストパイロット。操縦していたのは最大でマッハ2.5の速度で飛行するF-15という戦闘機です。操縦時には、なんと最大で自分の9倍もの重力がかかってくるそうです。普通の人は失神してしまいますが、油井さんはこれにも耐えられる「鉄人」なのです。

 「中年の星」であり、「超努力家」であり、「鉄人」である油井さん。今月23日にロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に向かい、ISSでの様々な宇宙実験に挑みます。

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