#01 海に沈んだまち

奥に内湾の「長面浦」があるが、陸地との境目が分からなくなっている

水に浸かって湿地のようになった陸地に、水鳥たちが憩う

元々陸地だった場所。住宅や田んぼが広がるまちがあった

 146世帯が暮らしていたという長面地区の集落は、東日本大震災の津波ですべて流された。震災で土地は1メートル以上地盤沈下し、家の土台が残されたそのまちに、海水がなだれ込んだ。震災後の4年以上もの間、その場所は元から海であったかのように、広域が海に沈んだままになっていた。

 その海に沈んでいたまちが今、ようやく再び顔を出しつつある。現場では、先月から陸地に流れ込んだ推定約140万トンの水をポンプで抜くという大掛かりな作業が開始されている。だんだんと干上がっていく陸地では、震災で犠牲となった行方不明者の捜索が始まった。これまで海に浸かっていたこの場所では、4年以上の時を経てようやく今、陸上での捜索が可能となったのだ。
(安藤歩美/THE EAST TIMES)

【カメラが去ったあと・被災地の今】4年間海に沈んでいたまち・石巻市長面

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