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 約1万個の提灯が夏の夜空を彩る「秋田竿燈まつり」が3日、秋田県秋田市で開幕した。今年は過去最多の279本の竿燈が登場。竿燈を自在に操る「差し手」たちの技の数々に、沿道の観客は大いに沸いた。

竿燈が一斉に持ち上がると、秋田市の大通りが提灯の輝きに包まれた

 279本の竿燈と約3千人の参加者は午後7時過ぎ、市内の大通りに入場。日の沈んだ午後7時半ごろ、太鼓の激しいリズムとともに一斉に竿燈が持ち上げられ、竿燈に取り付けられた約1万個の提灯の光が秋田の夜空に揺れた。

 竿燈は大型のもので46個の提灯が付けられており、高さ約12メートル、重さ約50キロ。観客からの「ドッコイショー、ドッコイショー」の掛け声とともに、竿燈を操る「差し手」が、手のひらや額、肩、腰を使って絶妙なバランスで竿燈を支える。差し手の技が成功するたび、観客からは大きな歓声が上がっていた。

額で竿燈を支える差し手の技に、沿道から大きな歓声が上がった

 秋田市内から毎年訪れている佐藤弘子さん(48)は、4歳の息子が「差し手」として小さな竿燈を持ち上げる姿を沿道から眺めていた。「勇ましい地域の祭りに自然と憧れたようで、自分から始めました。去年よりはうまくなったかな」と、その成長ぶりに目を細めた。

 「秋田竿燈まつり」は260年以上の歴史をもつ、国の重要無形民俗文化財。一説には、夏の病魔や睡魔を退治するための「眠り流し」というお盆の行事が起源とされるという。

 祭りは6日まで。期間中、135万人の人出を見込んでいる。
(THE EAST TIMES)