注目を集めている早実の怪物1年生、清宮幸太郎が、いよいよ、明日、8日、第1試合の今治西戦で甲子園デビューを果たす。センバツにも出てきた今治西は、サイドハンドの杉内ら、4人の投手をやりくりしながら県予選を勝ち抜いてきた伝統校だが、左投手は一人もいない。今治西の大野監督も「早実は清宮君をはじめとして左打者に好打者が多い。うちは左がいないので、うまく継投でしのぐしかない」と、不安を抱いているが、逆に言えば、清宮の衝撃的なホームランデビューへの期待が高まる。そのホームランに関しては、「ホームランは打てればいいが、あくまでもヒットの延長。チームの勝ちにつながれば」と、清宮は謙虚だ。
 1年生のホームランとなると、5年前に九州学院の萩原英之が、3回戦で放って以来出ていない。星稜時代の松井秀喜、PL時代の清原和博でさえ、1年の1回戦はノーヒット。デビュー戦でいきなりホームランを記録したのは、2005年の中田翔大阪桐蔭時代の中田翔(現在日ハム)くらいでそれほど高いハードル。しかも甲子園は、強い浜風がライトからセンターへと吹き、左打者には不利な球場である。

 ヤクルトのスカウト時代に古田敦也や宮本慎也らを発掘した片岡宏雄氏は、「甲子園でのバッティングにこそ真価を問われる」と言う。

「お父さんが有名なラグビーの監督。そういうサラブレッドの血筋と、1年生とは思えない肉体に早実ブランド。人気が出るのも当然の選手だが、プロの目から見ると、現段階では将来的には100になるか1で終わるかわからない選手。特に西東京大会では140キロを超えるスピードや一線級の変化球のキレを持ったピッチャーとの対戦がなかった。決勝の東海大菅生の勝俣投手も疲労からかストレートは130キロ台だった。甲子園では、ひとつピッチャーのレベルが上がる。そこで、どんなバッティングを見せるのか。真価を問われ、今の実力の一端が見えると思う」

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