#01 開かれた国

(2015年7月)

「ビザが発給されたのでとりに来てください」

スリランカ大使館からの連絡に、僕は耳を疑った。ジャーナリスト・ビザを申請したのはその前日。昨年は発給まで何度も催促の電話をいれたあげくに2週間近くかかったので、あまりの早さに驚かされた。

スリランカは、インドの南東端からわずか30キロほどに位置する、人口およそ2200万の島国。今年1月の選挙でシリセナ氏が、それまで10年以上ものあいだ独裁的強権を振るってきたラジャパクサ大統領を破り、新政権を樹立した。報道規制の強かった前政権とは打って代わり、「開かれた国」を目指す新政府は、外国メディアの受け入れにも積極的になったようだ。

2009年、25年以上にわたり続いた内戦終結を機に、この国は経済成長の道を進み始めた。道路や港など、急速な勢いでインフラが整備され、経済の中心都市コロンボの様相は驚くほどに大きな変化を遂げつつある。

(2015年7月)

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