レッドソックスのベッツ。バッティングもどことなくボーリングのフォームを思わせる?(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

 レッドソックスの注目株ムーキー・ベッツ外野手(23)が、今週、ネバダ州レノのナショナルボーリングスタジアムで開催されたPBAワールドシリーズに初参加。プロボーラーとしての“デビュー戦”を飾った。地元報道などによると、ベッツは予選ラウンドの4日間で全36ゲームを戦い平均スコア190。参加者244人中、第3日に最高122位まで順位を上げたが、予選最終日を終わって204位。高校時代には平均スコアが230だったベッツにしてみれば、ちょっぴり悔しい結果と言えるかもしれないが、現役の大リーガーが試した“二足のわらじ”はまずまずの初舞台を踏んだと言えるだろう。

メジャー2年目の今季、中堅手&核弾頭として大ブレークしたベッツは若干23歳。年俸は51万4500ドル(約6224万円)。145試合に出場して、打率.291、本塁打18、盗塁21という素晴らしい成績を残した。チームでもベッツのボウリングの腕前はプロ級と評判だったが、今回プロの試合に参加するにあたっては、球団に打診し了解を得ている。地元紙のボストングローブによると「一番の仕事は野球だけど、ボウリングは大好きだから、続けていきたいし、こういう機会があれば参加していきたい」と、今後もオフの期間を利用してプロボーラーの活動も継続していくようだ。

 さて、米国では、MLBとNFLの両方で活躍したボー・ジャクソン、ディオン・サンダースが有名だが、ベッツより一昔前に、元レッドソックスで球宴にも2度選出されたジョン・バーケット投手が、野球とボウリングを掛け持ちしている。大リーグ在籍は1987年から2003年までだが、現役時代からPBAツアーにちょくちょく参加。野球を引退した後も2007年までボウリングで現役を務め、昨年から再び50歳以上のシニアの部で活動を再開した。プロレベルの“二刀流”はさすがに珍しいが、実は大リーガーにはボウリング好きが多い。日本では、遠征の旅行バッグなど重たいものを決して利き腕で持たない投手は多く、野手でもシーズン中のボウリング大会など普通は考えられないが、これがメジャーでは結構ある。

 高校時代から野球、バスケット、ボウリングで頭角を現したベッツだが、身長は5フィート9インチ(約175センチ)とバスケットで勝負するには小柄だった。また、昨年のPBA(プロボウリング協会)ツアー最高年間賞金総額はジェイソン・ベルモンテ・ボウラーの17万6142ドル(約2131万円)。10万ドル越えは上位3人で、FA選手が天文学的な年俸をゲットする大リーグとは待遇に差があるのは事実。ベッツがボウリングよりまず野球を選んだのは、頷ける選択と言えるかもしれない。

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