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 北は北海道から南は鹿児島まで、全国45都道府県の駅弁を販売する「駅弁甲子園」が7日、東京都新宿区の京王百貨店で始まった。3月26日に開通する北海道新幹線の駅弁も販売されており、鉄道ファンやふるさとから帰ってきたばかりの人など、多くの人が楽しめるイベントとなっている。

全国各地の駅弁が集まり、多くの人でにぎわった=7日、東京都新宿区の京王百貨店(山田恵介撮影)

 「駅弁甲子園」の名で親しまれている「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」は、1966年から半世紀も続く京王百貨店人気ナンバーワンの催し。昨年は33万個の駅弁が販売され、1日に最大で10万人以上の人が百貨店を訪れた。

 過去最高310種類の駅弁が並んだ7日の会場では実演販売が行われ、店員の威勢の良い掛け声や注文する客の声が飛び交っていた。開店前から整理券を求めて100人以上の買い物客が列を作り、両手に大きな袋を下げるほどに買い求める人もいた。

開通前の北海道新幹線の駅弁も

開通前の北海道新幹線新函館北斗駅の「大玉ほたてと大漁ウニ弁当」(山田恵介撮影)

 「大玉ほたてと大漁ウニ弁当」は、今年3月26日に開通する北海道新幹線、新函館北斗駅の駅弁で、開通前に食べられるのはここだけ。一目で何が入っているかわかるように盛り付けなどを工夫し、何度も作り直し、試行錯誤を重ねたという注目の一品だ。ふたを開ければ大ぶりのホタテが中央に鎮座し、ウニがふんだんに敷き詰められている。北海道の海の恵みが、このひと箱に凝縮されているという訳だ。

「佐賀牛」のサーロインステーキが入ったJR佐世保線武雄温泉駅の駅弁(山田恵介撮影)

 昨年、1、2を争う長い列を作ったJR佐世保線武雄温泉駅(佐賀県)の駅弁は、買い求める客が並ぶ目の前の鉄板で、ブランド牛「佐賀牛」のサーロインステーキを焼いていく。周辺には芳ばしい香りがただよい、じゅうじゅうと肉の焼ける音がする。並んでいると、どんな味がするのか想像が止まらない。昨年はすき焼きが添えられたが、今年はローストビーフと一緒に楽しめる。肉好きにたまらない一品だ。

大人気の台湾鉄道台北駅の駅弁が復活

復活を望む声が多かった、大人気の台湾鉄道台北駅の「台鉄パイコー弁当」(山田恵介撮影)

 今回は台湾鉄道の駅弁も登場する。台湾鉄道の公式HPによると、台湾の駅弁は、一般的に容器が竹で作られており、ご飯の上にタレに漬け込んだ肉を載せ、味付き卵やザーサイなどが添えられた「丼」に近いものが多い。今回の台北駅「台鉄パイコー弁当」は2004年以来12年ぶりの登場で、毎年復活を望む声が多く寄せられていた。肉は10種類のスパイスを使用したタレで味付けされ、そのタレがご飯によく味が染みて、記者も思わずガツガツとかきこみ、口いっぱいに頬張ってしまった。ステンレス容器と巾着袋に入った限定バージョンも用意されている。