Facebookの「インスタント記事」サービスが日本でも本格的な導入に向けて動き出しています。先月14日には全国紙5紙などがこのサービスへの参加を発表しました。インスタント記事とはどんな機能で、スマホ時代のニュースの読み方にどのような影響を与えるのか。ウェブ編集者の佐藤慶一氏に寄稿してもらいました。

アプリ内で記事を素早く表示

[写真]今年1月から日本での「インスタント記事」のテスト導入を本格的に始めると発表したフェイスブック(ロイター/アフロ)

 Facebookは1月14日、日本で「インスタント記事(Instant Articles)」のテスト導入を本格的に開始することを発表しました。インスタント記事は、Facebookの公式アプリ内のニュースフィード上でリンク先に飛ばず、ウェブ記事(動画含む)をすばやく表示する機能です。

 この機能は2015年5月、BuzzFeedやThe New York Times、The Guardianなど9社をパートナーに迎え米国でスタートしました。リリース時には、これまで記事の読み込みに約8秒かかっていたものが、10倍以上速くなると紹介しています。

 メディア側は自社のCMSに記事を入稿し、Facebookのサーバーにアップロードします。すると、ユーザーがシェアした記事もインスタント記事の仕様で閲覧できるようになります。インスタント記事はアイキャッチの右上に稲妻マークが付いていることが特徴です。

 インスタント記事には広告を掲載することができ、メディアが販売する場合は広告収入の100%がメディアに入る仕組み。広告ネットワークを利用する場合は広告収入の70%がメディアのものとなります。

 インスタント記事は当初、欧米での提供が中心でした。昨年12月には韓国、インド、台湾などアジアの50以上のメディアとの提携を発表しました。このときメディア関係者のなかでは「なぜ日本でインスタント記事の導入がはじまらないのか」という声もありましたが、日本からは大手5紙など(朝日新聞社、産経デジタル、東洋経済新報社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社)の参加が決まりました(ネット専業メディアの名前はまだありません)。