東芝は4日、2015年3月期の連結決算の業績予想を発表した。それによると、純損益は7,100億円の赤字で、昨年12月に公表した5,500億円より拡大した。決算発表後に同社で会見した室町正志社長は「誠に遺憾。1か月あまりで大変大きな修正となった」と陳謝し、「今年度中にウミを出しきって、16年度のV字回復を図る決意の表れだ」と強調した。

東芝2015年第3四半期連結決算発表(全文1) 業績予想7,100億円の赤字

最終損益では過去最大をさらに上回り、危険水域では?

東芝2015年第3四半期連結決算発表

NHK:NHKのノグチといいます。よろしくお願いします。室町社長に3点お伺いしたいと思います。最初、今回、通期の見通しの大幅な下方修正ということで、最終損益では過去最大をさらに上回ってしまったと。また財務状況でも株主資本比率2.6%ということで、かなり危険水域とも言えるんじゃないかと思いますが今、この状況を、会社がどういう状況にあるのかっていうところをどう受け止めてらっしゃるのかについて、最初にお伺いできますか。

室町:もちろんそれはご指摘のように、大変非常に厳しい状況であるということは十分に理解しております。ここに至った経緯につきましては、経営者として大変大きな責任を感じておる次第でございます。
 この状況を脱却すべく、私としては先ほど申し上げましたように新生東芝アクションプラン、これを断行して、16年度のV字回復を目指すという方向で全社で力を結集していきたいと。それが今の私の最大の責務だろうというふうに考えてございます。

NHK:続いて2点目なんですけども、ウエスチングハウスの減損テストについて、今後も適時適切に情報開示していくということですが、今回は11月から大きく変更はないんですけども、これは実質的にはもうほぼクリアしたというか、終わったというような認識でいいのか。そうでない場合は、本決算でさらに大きく減損処理をする可能性があるのか。またその場合、かなりまた財務状況も悪くなると思いますが、医療事業以外の事業売却ですとか、金融機関へのさらなる金融支援という可能性があり得るのか教えていただけますか。

室町:ウエスチングハウスの減損につきましては先ほど平田が申し上げましたように、基本的に年1回のステップ1の減損テストについては減損の兆候なしということになりましたけども、さまざまな市場環境等の状況によりまして、減損テストは適時適切にやっていくということも申し上げました。従いまして4Qに入りましても、それらの環境変化がもしある場合には減損テストをもう一度行うという可能性も十分にございます。
 それに対しまして、私どもとしてはステップ1が万が一クリアできなかったという状況も想定しまして、いわゆる無形固定資産の買収時と現在の価値につきまして、評価作業を併せて並行して進めております。従いましてステップ2にもし移行した場合に備えて、考えられる対策を今から打たなくてはいけないと考えてございます。

 資産売却につきましても、WECのそういう事態が起きた場合に備えて、できる限りのところはやりたいと思っておりますけども、資本増強に役立つ資産売却につきましては、ヘルスケア、メディカル社の売却が唯一と言っていいぐらいの大きな資産価値でございますので、まず私どもとしてはその売却につきましてスピーディーに、しかも企業価値を高く評価していただいている会社さまと、早く契約を結びたいということを考えております。

 ほかの事業につきましては、もちろんさまざまなケースはございますけれども、それによりまして大きく毀損をした株主資本、これを大きく増強するという資産については、そのほかのビジネスとしてはもうNANDフラッシュメモリしかございませんので、そういう状況も含めて、その他の事業売却についてはシステムLSI、ディスクリート事業のときにも申し上げましたように、いったん見直しをして、まずは今年度の大変大きな赤字を、今年度構造改革を断行することによって、明らかにそれが実現性が高いというご評価をいただけるまで構造改革を徹底して黒字化するということに主眼を置いてるということでございます。
 従いまして、今のところヘルスケア社以外の事業売却については少し見直しをしてるということでございます。ただ白物家電、それからPCの再編につきましては引き続き継続して行うつもりでございますし、相手さまともいろんな交渉を非常に注力して断行してる最中でございますけれども、まだお話しできる段階にはないという状況でございます。以上でございます。

NHK:最後に今のお答えについて補足でなんですけども、ステップ2に今年度移行するかどうかっていうのは、市場環境が悪化した場合に限るっていうことなんでしょうかっていう点と、あと白物、PCの再編についての交渉を加速されてると先ほどご説明ありましたが、いつごろまでにめどが付きそうか、例えば今年度中とか、時期についてのめどがあれば教えてください。

室町:WECのステップ2に移行するかという話につきましては、具体的にはいろんなファクターがございますので今、詳しくご説明するという状況にはないと思っております。これは当然、監査法人さんとさまざまな意見交換をしておるところでございます。
 それから白物家電、それからPCについての再編でございますけども、私の気持ちとしては少なくとも2月末までにはなんらかの方向性をお伝えできるような状況にできれば良いというふうに考えてございます。

司会:よろしいですか。ほかはございますか。では後ろの男性の方、今、1つ後ろの男性の方。

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