【北海道・札幌】ラーメン激戦区・札幌では多くの「ラーメン誌」(ラーメン店がズラリと掲載されている雑誌)が発売されています。その中で、昨年12月に発売されたラーメン誌「2016最新版ラーメン1000New Generation」が好調です。

【写真】ぎょうざ&カレーだけじゃない 北海道のソウルフード「やきそば弁当」

「読ませる」より「見せる」誌面展開

[写真]昨年12月に発売された冊子

 このラーメン誌は、札幌市で営業しているラーメン店111件(過去最多)を掲載。タイトルにある「1000」は、札幌市にあるラーメン店が1000件といわれているのが由来です。そして、発行した株式会社アドネット(本社・札幌市中央区)の12年のラーメン誌の歴史の中で最高の売り上げの勢いを記録しているといいます。

 同社の中松桂一さんは、「札幌といえばラーメン……というラーメンに対する高い意識を地元の人が持っているのは、他の地域との大きな違いだと思います。ラーメンが生活に溶け込んでいるからこそ、このようなラーメン専門の本が人気なのでは」と話します。今回の「1000New Generation」が売れている理由として、同社の多田信幸さんは「札幌のラーメンの多様化に対応できたからでは」と分析します。

[写真]一目で味やサイドメニューがわかる

 中松さんは今回の編集では“見せるつくり”を意識したと強調します。「全部で160ページ強の冊子なのですが、そのうち100ページが店舗紹介でそのほかのページを企画に割きました。ラーメンを紹介する漫画であったり、ジャンル別の企画があったり……『読ませる』よりも『魅せる』を意識しました」。

 新店オープンの情報や札幌のラーメンのトレンドを常に追いかけているという多田さんも「これまでのラーメン誌では、店舗紹介でその店のこだわりなどを深掘りするパターンが多かったのですが、今回はメニューボードに特化してどのようなベースの味やサイドメニューがあるのかを一目でわかるようにしました」と説明します。

「札幌は味噌、旭川は醤油、函館は塩」だったが

 長らく「札幌は味噌、旭川は醤油、函館は塩」といわれ続けてきた北海道のラーメンですが、確かに、ここ数年の間に「札幌=味噌」というイメージが変わるくらい多様化しています。醤油や塩はもちろん、煮干し系スープや汁なし油そばなどが台頭してきました。

 「札幌にあるおよそ1000件のラーメン店のうち、1年で200件は入れ替わるといわれています。それだけ新陳代謝が激しいのも、札幌のラーメン事情の特徴であり魅力かもしれません。昨年から60件も初掲載店舗があるのも、その代謝が一因となっています」と中松さん。

 “魅せるラーメン誌”の「2016最新刊ラーメン1000New Generation」は、北海道内の書店及び道央圏のコンビニエンスストアのほか、「ラーメン1000」のオフィシャルサイトからも手に入れることができます。

(ライター・橋場了吾)