メジャーで162本塁打を記録しているゴームズ 2014年8月撮影(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

 楽天が22日、前ロイヤルズのジョニー・ゴームズ外野手(35)との契約が合意に達したと発表した。契約は1年で、推定の年俸200万ドル(約2億3000万円)プラス出来高100万ドル(約1億2000万円)。背番号は「3」。今日、23日から宮崎遠征中のチームに合流する予定だ。
 
 ゴームズは、球団を通じて「イーグルスファミリーの一員になり大変嬉しいです。ユニフォームに袖を通すことが今から待ち遠しく、新しいチーム、そしてチームメイトに会えることを心から楽しみにしています。1年間、怪我なく戦い続けるために出来る限りの準備をして、勝利を目指して、持っているエネルギーの全てを毎日注ぎ込むつもりです。熱い応援をよろしくお願いします」とコメントを発表した。

 メジャー通算162本を誇る右打ちの長距離砲。走攻守で闘争心をむき出しにプレーするタイプで、メジャー通算13年と実績は十分だ。大物の外国人選手として注目されるゴームズ加入は、単にフィールド上での戦力アップというだけではなく、チームを大きく意識改革するようなプラスアルファの効果も期待できるのではとみられている。楽天では、今年に入って現役引退報道も流れたアンドリュー・ジョーンズ外野手(38)が2013年&14年に四番打者として在籍し、13年の日本一に大きく貢献した際、精神的支柱としてチームメイトに好影響を与えたことが報じられたが、このゴームズも、ジョーンズに似た強いリーダーシップで知られる。ゴームズが、これまでメジャーで残した数々のエピソードの一部を紹介してみたい。

 2013年。ボストンマラソン爆発事件からチーム、地元ファン一体となってワールドシリーズ優勝を達成したレッドソックス。最後の試合で守護神・上原浩治投手が胴上げ投手となり、日本でも注目されたが、当時、レッドソックスの所属していたゴームズがチームや地元ファンに与えたインパクトも、大きな話題となった。

  事件後、不安と緊張に動揺するチームメイトをまとめる中心人物となったのが、ゴームズだった。ボストンの市外局番「617」の番号が入ったジャージーをダグアウトに飾ることを提案したのも彼だ。
   
 ゴームズは、生まれ育ったカリフォルニア州の町の市外局番をグラブに入れており、そこから得たアイデアだった。たちまち「617」は、チームとファンを結びつける象徴となり、「ボストン・ストロング」は、忌まわしい事件から立ち直る街を勇気付けるスローガンとなった。
 
 事件後、地元フェンウェイパークで、野球が再開された4月20日の試合では、「ボストン・ストロング」の刻印が入った特注バットを使用。1点を追う八回に代打で二塁打を放ち、一挙3点の逆転劇の口火を切った。二塁上で両拳を上げるゴームズは、その後に発行された雑誌「スポーツイラストレイテッド」の表紙を飾っている。