東日本大震災の被災地、仙台市若林区荒浜地区で14日、震災前の荒浜の自然や文化に愛着を抱く人たちと地元「荒浜再生を願う会」(貴田喜一代表)の人々との交流会が行われました。大津波の犠牲者に黙とうをささげた後、参加者約60人が「深沼海水浴場」として仙台市民に親しまれた浜に出て清掃活動を行いました。

荒浜地区の犠牲者に黙とうささげる参加者たち(撮影:佐藤和文)

 交流会はNPO法人「20世紀アーカイブ仙台」が昨年実施した「3.11オモイデツアー」の番外編として企画されました。「願う会」や仙台市震災メモリアル・プロジェクト「伝える学校」、「海辺の図書館」プロジェクトの関係者らと協力する形で行われました。

 荒浜地区は深沼海水浴場や貞山堀など、仙台市民の身近な自然景観、憩いの場でした。震災当時、800戸近い家がありましたが、大津波に襲われ、約180人が犠牲になりました。被災地域は「居住禁止地域」に指定されており、5年たっても、ところどころで、流された家の土台がむきだしになっています。泣く泣く、ふるさとでの暮らしをあきらめる人も増えていると言われます。

 「願う会」の貴田代表はあいさつの中で「震災後、8か月ぐらいから地域あげて清掃活動に取り組んできました。居住ができない地域に指定されているため、住まいを別の場所に求める人も多くなっています。清掃活動の参加者も減る傾向にありますが、外部のみなさんの協力もあって138回目を迎えることができました」と感謝の言葉を述べました。

(メディアプロジェクト仙台:佐藤和文)