横浜DeNAの球界最年長、三浦は、今季も哲学を貫く。(写真・黒田史夫)

 42歳、球界最年長となった横浜DeNA、三浦大輔のキャンプの朝は早い。まだ外は真っ暗な早朝6時過ぎからのウォーキングが一日の始まりである。

「目を覚ますためと体のチェックを兼ねて歩いている。ああ、今日はここが張っているなあ、ちょっと練習でストレッチを多めにしておかないといけないなあと、わかる」

 非常にストイックな五郎丸のそれにも似たキャンプ生活のルーティンに見えるが、本人は笑って否定する。
「全然、きっちりなんかしていない。大雑把で適当。雨振ったら歩かないしね。やるときは、やる。遊ぶときは、遊ぶという切り替えはしているけれど」
 そういうオンオフのスイッチをうまく切り替えができるのが、42歳までローテーションを守り続けてきた理由のひとつだろう。

 沖縄・宜野湾の室内練習場の一角で、インタビュー時間をいただいた。

――50歳の山本昌が引退したことで、一気に三浦さんが最年長となりました。そのことを話題にされるのは嫌なものですか?
「それは事実なんでしょうがないですよ。特に気にしていませんよ」

――年齢とともに色んなものに工夫されているとか?
「毎年、新しいことをやっているわけでもないんですが、ストレッチ、体のケアにかける時間は長くなっていますね」

――キャンプで投げ込むスタイルも変わりません。
「おそらく2000(球)は超えるでしょうが、その数字を目標にしているわけではないんです。例えばブルペンで確認作業をしていると150(球)を超えるときもあります。球数はいきますが、特別に変わったことはしていません。これが僕のやり方です」

――投げ込みについては異論を唱える人もいます。
「こうやって若い頃から作ってきましたからね。肩は消耗しますよ、という理論も誰にでもあてはまるわけではないでしょう。ケアすることでそこはカバーできると思います。極端にやり方を変えることはできません」

――三浦さんがここまで投げ込む目的は?
「フォーム固めです。体を使って投げることで下半身強化にもつながります。もちろんウエイトトレーニングもしていますが、『投げる筋肉は、投げることで付く』というのが僕の考え。その中で、しっかりとしたフォームで投げなければならないんです」

――年齢と共に筋肉や体力の状態も変わってきます。伴って投球フォームなども変えていくものですか?
「少しづつ、もっとよくしたい、もっとよくしたい、こうすりゃ、もっといい球を投げれるんじゃないか、と、それをキャンプで模索しています。そして、今シーズンはこれでいくんだという土台は、ここで作ってしまいます。シーズンの中で微調整はしていきますがね」
  

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