テレビ業界は毎年この時期に改編期を迎え、各局とも今春からスタートする新番組の準備に慌ただしく動いている。

 そんな中、フジテレビが平日の午前4時から始まる「めざましテレビアクア」から、「めざましテレビ」、「とくダネ!」、「ノンストップ!」「FNNスピーク」「バイキング」「直撃LIVE グッディ!」、そして夕方の「みんなのニュース」が終了する午後7時まで、約15時間に渡る生放送(※途中5分間のミニ放送「おさんぽジャパン」が入る)を行うと発表した。

テレ東に抜かれたゴールデンタイムの週間視聴率

フジテレビ15時間生放送は吉と出るか凶とでるか?(写真提供:アフロ)

 フジといえば、かつて“楽しくなければテレビじゃない”をキャッチコピーにバラエティ番組を中心に編成を行い、“視聴率三冠王”の名をほしいままにしていた。

 だが、昨年は万年最下位の地位に甘んじていたテレビ東京に、ゴールデンタイムの週間視聴率を抜かれるなど、このところは苦杯をなめさせられている。

 長引く視聴率不振でブランドイメージはガタ落ちし、スポンサー離れもあり、早急な改革が急務となっているが、テレビ誌編集者は次のように語る。

 「2011年頃に、番組の編成が韓流に偏り過ぎているという声が一部から起こり、大規模な抗議デモに発展し、それをキッカケにフジテレビ離れが加速しました。昨年は開局以来初の営業利益での赤字も出してしまい、亀山千広社長を筆頭に危機感が強い。長年続いた『笑っていいとも!』を終了させるなど大ナタを振るったものの、結果的には上手くいかず、ますます視聴者が離れてしまっている印象です。今回も長寿番組の『ごきげんよう』と”昼ドラ”を打ち切りますが、両番組とも視聴習慣のついている主婦層もいるので、もったいない気もしますね」

ネットに勝つには独自性の強い情報提供は不可欠!?

 そこで、窮地のフジが起死回生の策として選んだのが生放送番組の連続投入なわけだが、芸能評論家・市川大介氏はこう分析する。

 「生放送の強みはなんと言っても、事件やスキャンダルの情報をリアルタイムで発信できる点にある。今年はまだ2カ月あまりしか経っていないが、年明けからベッキーの不倫騒動や、『SMAP』の解散&分裂騒動、元プロ野球選手・清原和博容疑者の覚せい剤逮捕などセンセーショナルな話題が多く、そうした注目度の高い騒動や事件が頻繁に起これば、生放送というのは非常に有利。しかし、他局と同じような情報や“画づら”では差別化は図れない。スピードや拡散性に富むインターネットを介して情報を得る習慣が浸透している昨今、生放送でどれだけニュース価値のある独自性の強い情報をより多く、視聴者に提供できるかが勝負じゃないでしょうか」