結婚、出産、子育てという大きなライフイベントをどうするか、大学生のうちから考える取り組みが始まっている。宮城県内の大学生が毎週集まり、結婚のあり方や、出産後の働き方などを議論。就職活動だけにとらわれない、さらに先のライフスタイルを大学生のうちから少しでも見据えることがねらいだ。

「パパ芸人」ダイノジら「結婚や子育ての先輩」招き議論

 2月17日のミーティング。大学生たちは、プロジェクトの集大成として配布する「結婚・出産・子育て魅力発見ブック」の校正作業にとりかかっていた。それぞれが取材・執筆した記事を別のメンバーが校正。わかりやすく、手に取りやすい内容を心がけて編集していく。

セミナーで配布する「結婚・出産・子育て魅力発見ブック」の校正作業を進めるメンバー(若柳誉美撮影)

 大学生たちが進めているのは、「結婚・出産・子育てってほんとは楽しい!を調べるプロジェクト」。宮城県子育て支援課との共催で、県内の6つの大学に通う、18歳から21歳までの学生10人と、2人のサポートメンバーで構成されている。昨年10月から週1回のミーティングを重ね、先月までに計4回のセミナーを開催。サッカー元日本代表でベガルタ仙台アンバサダーの平瀬智行さんや、パパ芸人として活躍するダイノジのお二人ら、さまざまなジャンルで活動する「結婚・出産・子育ての先輩」を招き、実体験を直接聞く機会を設けた。

 セミナーの中では「出産したら、共働きか片働きか」「恋人と結婚相手は同じ人か違う人か」「結婚のメリット・デメリット」などを主題に、ゲストとプロジェクトメンバーによるディスカッションも設けられている。どちらがよい・わるい、と二分できる話題ではないが、その分、その場に参加した人も含めて「自分ならどうするか」と自分自身の問題として人生の早い段階から考えるきっかけにもなる。

「知ることによる不安も出たが、知らないよりよかった」

 ミーティングやセミナーの回を追うごとに、参加するプロジェクトメンバーの考え方も変わってきたようだ。「大人になったら『結婚するんだろうな』と漠然と思っていた」と話すのは、宮城大学3年の那須俊輔さん。「なんとなくするんだろうな、とは思っていたが結婚をする明確な理由もなかった。このプロジェクトに関わり、多くの先輩方の話を伺うことで、以前よりも明確に結婚や育児のイメージが湧いてきた。なんとなく、したい、という気持ちではできることではないし、知ったことによる不安も出てきた。それでも、知らないよりはよかった」と話す。