類まれな才能を持つオコエを潰すな!と広岡氏が警鐘を鳴らした。

 楽天のオコエ瑠偉外野手(18、関東第一)が、開幕1軍切符の獲得に向けてまっしぐらに進んでいるが、球界の大御所が“待った”をかけた。元巨人でヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏が、オコエについて、「とてつもない馬力と将来楽しみな身体能力を持った選手ではあるが、バッティングはインサイドが打てないし、まだまだ143試合を戦う力はない。球団は育成に計画性を持って、あせらずにじっくりと鍛えるべき」と、警鐘を鳴らした。

「新体制になって、三木谷オーナーがどこまでかかわっているかわからないが、スター主義というかチームの悪い伝統が見える。ファンはチームにはオコエ以外いないのか?と思っているんじゃないか? 今、オコエを無理して使いすぎて潰す必要はない。将来のエリートとして養成するつもりなら、開幕1軍に入れることにこだわらず、しっかりと順序立てて勉強させていく必要がある」

 オコエは、池山打撃コーチとマンツーマンで、キャンプの序盤から木のバットへの対応も含めたバッティングの基礎をゼロから作り直している。ゲームにも出ながらの打撃フォーム作りは本来は難しいが、オコエは驚くべき吸収力で進化を遂げ、ここまで対外試合で9打点と結果もついてきている。守備、走塁面では、梨田監督から「1軍レベル」の合格点まで、もらっている。

 しかし、一流どころのピッチャーとの対戦はまだ少なく、ヒットを打ったのは阪神の藤浪くらいで、しかもボールがシュート回転するなど調整不足のエースから“ここしか打てないだろう”というコースをセンター前へ弾き返したもの。広岡氏も指摘したが、最短距離でバットが出てこない、ドアスイングのため、インサイドが打てないことは明らかで、今後、本番が近づくにつれ、バッテリーに本気の配球をされてくると大きな壁にぶつかるだろう。広岡氏は、首脳陣はそろそろオコエフィーバーに終止符を打ち、それを見越した上で、将来的なビジョンを抱いた育成に手をつけておくべきだという意見を述べたのだ。

「清原の問題もあった。この時期の高卒の選手には、しっかりとした人間教育も必要だ」とも付け加えた。