“レジェンド”山本昌は、阪神、ヤクルトをV予想。旋風候補は、横浜DeNA。(写真・黒田史夫)

 50歳にして評論家活動をスタートさせた元中日の山本昌氏が、プロ野球のペナントレースの行方を予想した。セ・リーグについてキャンプ序盤には、「金本監督が就任した阪神のムードが一変した」と、阪神優勝説を唱えていたが、開幕を10日前にして、“レジェンド”の評価は、どう変化したのか。

「阪神の評価は高いです。そもそもメッセンジャー、藤浪、能見の3枚看板がありますし、課題だったマートンと、オ・スンファンの穴が埋まってきたように見えます。ドラフト1位の高山が頑張っていますね。3割打てなくとも、若さと守備力、走塁力で十分にマートン以上のチーム貢献ができると思います。
 新外国人のマテオも、5試合無失点。いいスライダーを持っているし、ストレートも速い。大崩れしそうにないですね。オ・スンファンに代わる抑えとして使えるんじゃないでしょうか」

 シュアなバッティングでヒットを量産しているドラフト1位の高山俊(22、明治大)と、最速152キロをマーク、スライダーが評判で、オープン戦でゼロ行進を続けているマルコス・マテオ(31、ドミニカ)の2人を高く評価。マートンの守備力の難を差し引けば、高山が、空いているレフトのポジションで十分に代役を務めるのではないかと見ている。

 さらに「目を引くのが西岡の存在です。金本監督にケツを叩かれて元気です。上本をどうするんだ?という悩ましい議論はあるでしょうが、優勝経験のある選手が、スタメンでレギュラーを張るチームは強いですよ。阪神がガタっと負けだすペナントレースの終盤でムードメーカーとして大仕事をやってのけるのかもしれません」と、上本博紀(29)との二塁戦争にピリオドを打った西岡剛(31)の存在をクローズアップした。

 だが、阪神の優勝説に待ったをかけるチームが出てきたという。
「私の中で急上昇してきたのが、スワローズです。キャンプイン時は先発陣が心配でしたが、ルーキーの原と、新外国人のデイビーズが出てきました。デイビーズはストライクを取れるし、縦のカーブも大きい。あの2人に先発の計算が立つようならば、まだ抑えの問題がハッキリしていないと言え、打線のいいヤクルトの連覇の可能性が高まるでしょう」

 昨季、14年ぶりにセ・リーグを制覇したヤクルトは、首位打者、川端慎吾(28)、トリプルスリー、山田哲人(23)らを軸にした打線と、ロマン、オンドルセク、バーネットで固めた勝利の方程式は充実していたが先発陣は磐石とは言えなかった。小川泰弘(25)、石川雅規(36)の2人に、途中復帰した館山昌平(34)、石山泰稚(27)、下手投げの山中浩史(30)らが勝ち星を稼いだが、FA移籍の成瀬善久(30)、新垣渚(35)が期待を裏切り、杉浦稔大(24)も故障に泣いた。だが、キャンプ、オープン戦を通じてドラフト1位の原樹理(22、東洋大)、新外国人のカイル・デイビーズ(32)が結果を残して、先発の4番手、5番手に名乗りを上げてきた。山本昌氏は「優勝予想は阪神かヤクルトか」と付け加えた。