遅咲きのサプライズで66kg級で五輪切符を決めた井上 2015年12月21日撮影(写真:伊藤真吾/アフロスポーツ)

 レスリングのリオ五輪アジア予選の最終日が20日、カザブスタンで行われ、グレコローマンの66kg級に出場した井上智裕(28、三恵海運)が決勝進出を果たし、上位2か国に与えられる五輪出場権を獲得した。井上は、準決勝で地元カザフのチュハロフに判定勝ちしたが、過去に世界選手権出場経験もないまったくの無印選手。2012年まで高校教員で、現役引退するつもりで最後に出場した全日本で優勝し、もう一度五輪を目指すことになったという変わった経歴を持つレスラーだ。

 66キロ級は、今大会で五輪出場枠を得ることは難しいと言われていた階級だが、10キロに及ぶ苦しい減量を乗り越えた井上が遅咲きのサプライズを起こした。男子は、今大会で出場枠を得た選手が、そのまま代表選手として内定するため、井上がリオで五輪初出場することになった。

 男子は、今大会で4枠の出場権を獲得した。今回取れなかった階級に関しては、今後、世界予選が2大会控えていて、完全に消滅したわけではない。また女子は残っていた75kg級で出場権を得てリオ五輪の全階級に選手が出場できることになった。