実力で開幕1軍を勝ち取ったオコエは、試合後にメディアに囲まれ決意を語った。

 楽天のドラフト1位、オコエ瑠偉外野手(18)の開幕1軍が決定した。オープン戦の全日程が終了した21日の横浜DeNA戦後に梨田監督が「開花宣言はあったの?オコエもサクラ咲くでいいかな」と、得意のジョークで開幕1軍登録することを発表した。コーチ会議でも反対意見は出なかったという。高卒新人野手の開幕1軍は球団初。

 梨田監督は「オコエは(キャンプ、オープン戦を通じて)よくやったよ。バッティングはまだまだだが、守備は魅力だし、お客さんを喜ばすことができる。嶋が駄目でキャッチャーを3人入れるなら、普通は野手は16人だが、2人でいけるということで17人にできそうだしね」と経緯を説明した。死球の影響が心配されていた嶋基宏(31)の骨に異常がなかったことが判明。嶋も開幕1軍登録されることになり、オコエが入りこむ余地が生まれた。キャンプ初日には、打球が前に飛ばず、緊急打撃改造に着手されていたオコエだったが、この2か月間で、着実に成長。オープン戦の打率は.174に終わったが、得点圏打率は.500で、4打点を記録するなど、脅威の勝負強さを発揮。得意の足とセンスを生かした守備、走塁でも非凡さをアピールした。

 この日、報道陣から開幕1軍入りを聞かされたオコエは「学べるところをしっかりと学んでチームに貢献できるように努力したい。今ある自分の力をもちろん出しますが、(1軍で)やっていく中で、学ぶものがたくさん出てくる。そこをもっともっと成長させていかねばならない」と厳しい表情で決意を語った。

 またキャンプ、オープン戦をふりかえって「高校時代に打てないようなボールを打てたことがあった。前に飛ばすことよりボールの見極めが大事になってくる」と語った。

 オコエは、スタメンではなく、当面は、代走、守備固めで起用される方向。“持っている男”が1軍にいれば、何かをしでかすのかもしれない。開幕1軍入りはゴールでなく、大きく羽ばたくためのスタートだ。